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2020年7月 2日 (木)

損して得取れ

元外交官の人たちが政治番組に出ることがよくあります。

彼らに日中関係について尋ねると、さまざまな言い方はするものの、傾向として「相手をあまり刺激するのは良くない。穏便に粘り強く話し合いをするのが良い」という意見です。

外交の専門家たちが自らの長い間の経験を踏まえ、国益を考えてそのように言うわけですから、素人がやたらと「毅然としろ!」とか「やられたらやり返せ!」などと口をはさむのは彼らからしたら邪魔でしかないのかもしれません。

けれども、常に相手の顔色を窺って下出に出、押さえつけられながら表面上の友好関係を続けるのって、国家として精神衛生上どうなの、という気がします。
国民のやる気が失せます。第一誇りが持てない。
日本は「誇り」をバカにする人が多い国です。でも誇りを失ったら人間おしまいです。

「負けるが勝ち」というのは時と場合によります。いつもいつも頭を低くして気を使い、恫喝されて日本の文化まで否定されっぱなしっておかしくないですか?

戦後自虐教育が骨の髄までしみ込んで変わることのできない人はもう仕方ないかもしれません。

でもこれからの人たちには外国に対して卑屈な態度で生きていってほしくない。

それは他国を見下げることでも、人種差別をすることでも、自分が一番偉いと勘違いすることでもありません。

他に敬意を表しつつ、自信と誇りを持つことです。

それはもともと日本人に備わっていた美徳じゃありませんか。

外交官たち、いや日本政府はそれを忘れてしまったのか、それとも背に腹は代えられず経済を優先させているだけなのか。

中国と関係を続ける企業は、中国の横暴に目をつぶるしかないのでしょうが、その目先の利益は将来のもっと大きな国益につながっているでしょうか?

金もうけのためには相手の理不尽な態度を容認する、そういう国に堂々たる人材が育つとは私には思えません。

 

元自衛隊航空幕僚長田母神俊雄氏のツイッターです → https://twitter.com/toshio_tamogami/status/1278110232007196672

≪中国に厳しいことを言うと日中貿易が停滞し中国人観光客が減って我が国経済が落ち込んでしまうという人がいる。
だからできるだけ穏便にという訳だ。こう考える人はその時点で中国との情報戦に負けている。
中国は好意で日本と付き合っているわけではない。日中関係の悪化は中国にとっても損失を招くのだ≫

日本はもう少し先を見据えて戦略的に動いた方がいいのでは。

 

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