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2020年8月10日 (月)

あんな首相だったらいいなあ

亡くなった李登輝さんへの、阿川佐和子さんの追悼文が今日の産経新聞に載っていました。

阿川さんは李登輝さんに会って親しくお話しした経験が2回もあるそうで、人間的魅力や政治家としての強い信念と実行力に圧倒されたそうです。

で、阿川さんの文章の最後がこれ:
「李登輝さんが日本の首相だったらよかったのに。こんなに日本の歴史に詳しくて、日本の置かれている状況を感情的にならず冷静に判断することができて、しかも日本をここまで深く愛している人は日本人にもいない。首相をやってくださらないかな、と心から思った」

ふむ。

李登輝さんはたしかに立派な方だと思います。

でも、たとえ李登輝さんを連れてきても日本で素晴らしい首相になったとは思えませんね。

日本を愛し、日本の歴史に詳しくて、日本の置かれている状況を冷静に判断する人なんて日本にいっぱいいます。政治家にもいます。

で、そういう人が首相になっていざ行動しようとすると、邪魔するのがマスコミとマスコミの味方をする左翼勢じゃないですか。
絶大な権力を持っている彼らによって、日本の指導者がどれだけ行動を制限されてると思ってるんだ。

阿川さんもマスコミの片隅にいる人間として少しは反省してください。

 

いや、それでもね、マスコミや国民がどんなに騒ごうが、どんなに支持率が下がろうが、毅然とした態度で外交をし、本当のことをはっきりと言い、連立を解消してでも筋を通す、首相にはそうあってもらいたいと私も本当に思いますよ。

でもそれをやると日本では与党ではいられなくなるんです。したがって首相ではいられなくなるんです。
「李登輝さんみたいな素晴らしい指導者」を生まれにくくしているのは日本人自身でしょう。

「曖昧模糊とした左派的指導者」が受け入れられやすい日本人の政治意識や国家観について考えが至らないうちは、「ああいう指導者がいいなあ」という隣の芝生症候群は治らないと思いますよ。

 

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