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2020年11月20日 (金)

高齢者の死に方練習帖

高齢者はよく「死ぬ時は『ピンピンコロリ』がいい」と言います。ほとんどの高齢者がそれを望んでいると思います。

昨日まで元気で翌日あっという間に逝くのがいい。

要するに、寝たきりになって一人では何もできず何年も生き続けなければならないのは耐え難い、苦しい思いはできるだけ短く、ということでしょう。

それではコロナに罹ってあっという間に逝くというのはどうでしょうか。

「いや、あれは息が苦しいらしい。コロナはいやだ」、でしょうか。そうですよね。
一日でも苦しい思いはしたくないのです。

脳出血や心筋梗塞などで突然倒れ、痛みも苦しみも感じないまま一気に逝くとか、夜寝てそのまま永遠に目が覚めないとか、そういうのが一番いいということなんですよね。

つまり死の恐怖を感じる間もなくこの世におさらばするのが「ピンピンコロリ」の真髄でありましょう。

でもそんなに楽に死ねる人ってどれぐらいの割合でいるのでしょう。
今の時代、そんな死に方はますますできにくくなっています。

「ピンピンコロリ」より、寝たきりになったり認知症になったりして何年も生き長らえる人の方がずっと多いでしょう。

人の最期は希望通りにはいきません。

なるようにしかならないのですから、毎日の生活を大事に、世のため人のためを少しは考えながら一生懸命生きるしかないですね。

 

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