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2021年1月14日 (木)

虎の威を借る狐

今朝のテレ朝「モーニングショー」は、二人の科学者をリモートで招いて意見を聞いていました。

本庶佑氏と大隅良典氏。お二人ともノーベル賞受賞者です。

お二人の意見は:
・検査をもっと増やして、感染者を隔離する。そのための施設(ホテルなど)を用意する。
・まずはウイルスを抑え込んでから、経済活動を再開する。政府は順番を間違えている。
というものでした。

ノーベル賞を受賞された先生方ですから頭脳明晰で優れた研究者であられるのは間違いないのですが、この新型コロナウイルスに対して社会的状況・諸事情も踏まえた上での対策の指南役として適切だったろうかと疑問に思います。

両先生は、無症状感染者が非常に多い問題、3割の偽陰性の問題、感染時曝露時期と検査時のタイムラグの問題などを考えると、検査による陽性者を隔離するだけでウイルスを抑え込むなんて無理だと思われないのでしょうか。
「陽性者をホテルに宿泊させればいい、GoToより経済対策になる」と仰っていましたが、膨大な数に上るであろう陽性者のお世話を誰がするのでしょうか。誰が防護服を着て部屋に入り、検温したり掃除したり配膳などするのでしょうか。

具体的なことを何も考えずに仰っているようだと思いました。

科学者の頂点に燦然と輝く偉人たちにワイドショーがわざわざ出演依頼した理由は何なのでしょうか。

素人がノーベル賞学者の意見に物申すなど神をも恐れぬ所業とは存じますが、モーニングショーが、ノーベル賞の威を借りて自分たちの主張に箔付けをしたかったように見えたものですから。

 

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