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2021年10月29日 (金)

グレタの「下の句」

元自衛隊空将 織田邦男氏の「正論」が痛快です。https://www.sankei.com/article/20211025-UUK6VYSNZJITBD7HMNPQGXA3VY/

≪衆議院選挙の真っ最中だが、各党の選挙公約を見ると「下の句」がないものが多い。____「下の句」は通常、耳に痛い。選挙になると「下の句」は避け、美辞麗句満載の人気取りに堕することが多い。≫


有権者が喜びそうなことを言うばかりで、その結果として起こる不利益にはひとことも言わない、として、アメリカのニューハンプシャー州で起きた民主主義の結果を例に挙げます。
≪当時、ニューハンプシャー州は、州税(消費税)を撤廃した後だった。その財源として、なんと消防署を廃止したという。「州は消費税をとらない」という「上の句」に対し、「だから火事になっても自分で消火しろ」という「下の句」を州民投票で決めた。「下の句」を詳(つまび)らかにした上での州民の選択。≫

この論説、とても面白いのでぜひ全文読んでみてください。読みやすいです。

 

もうひとつ、twitterでちょっと前に話題になった映像なんですが、マスコミではいっさい取り上げてないようです。 → https://twitter.com/yousayblah/status/1452067816337727490

このオーストラリアのニュースキャスターが言ってることは、ネット上では多くの人が指摘していたことです。
でも、テレビの人がこれほど効率良くまとめあげて、はっきりとした言葉で一気に放出したのを見るのは私は初めてです。

日本のテレビではこういうキャスターはもちろんいませんし、いたとしても排除されるだけだと思います。

なぜ本当のことを言うことができないのか。

「本当のこと」といっても色々差しさわりがあって言ってはならないことがあるのはわかります。でも、現実を見ない安っぽい正義は言いたい放題なのに、それに対する異論はほとんど放送されないのはすごく変です。

日本では特にその傾向が強く、徹底されているといってもいいほどです。

それはとても不公平なことだし、愚かな大衆を生み出す原因にもなっています。

これは放送法を改革すれば解決することなのでしょうか。電波オークションとやらを導入すればもっと自由な論議が実現するのでしょうか。

そもそも、放送局を支配しているのは誰なんですか。放送局の幹部ですか。総務省ですか。株主である外資ですか。

そのあたりの構造が全然わかりません。

因みに12年前に、「政権交代で日本人は目覚めるかもしれない」と書きましたが(「目も眩む時代」) 、12年経っても、日本人はあんまり変わっていませんね。

目覚めない人はそのまんま、むしろこじらせてますます頑なになっている印象です。

目覚めない人の票をあてにしているような政党も信用できないなあ。

 

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2021年10月27日 (水)

恋は盲目

眞子様と小室さんが結婚されました。

眞子様はこの人と結婚するしか道がないと私は思っていたので(「内親王の恋愛」)、幸せになっていただきたいと思いますし、もうこのことについては触れまいと思っていました。

でもこの結婚に対して疑念がなくなったわけではありません。

結婚会見でお二人は「誹謗中傷」を受け続けた苦しみを語っていました。

誹謗中傷とは何でしょうか。匿名のネット上では言葉が荒い人がいるものです。でもそれはほんの一部で、ほとんどの人は小室家の胡散臭さに疑問を持ち「このような家に皇室のお姫様が嫁して大丈夫なのか」という気持ちを正直に発信していただけだと思います。

それは当たり前のことでしょう。誰だって自分の娘が何かと悪い噂のある家の息子と結婚するのを喜んで送り出すはずがありません。まして日本の宝である皇室の内親王ですから国民が心配するのは当たり前です。それを誹謗中傷と決めつけるのはあんまりです。

金銭トラブルの相手である元婚約者の男性を悪く言う人もいますが、私はこの男性に同情します。

「婚約中に分不相応なことに使うお金を何度も要求された。結婚する相手なのだからとお金を提供してはいたが、そのうち母子二人の世界に自分は入ることはできず、ただ利用されているだけなのではないかと疑問を持ち始めた。それで自分から言い出して婚約解消した。お金のことは言いづらかった。でも小室さん側からは感謝の言葉もなく、悶々とする中、突然眞子様との婚約が発表された。」
要約すればこういうことだと思います。

元婚約者の男性にしてみれば「皇室という新しいターゲットを見つけたのか」という思いで怒りが爆発したのではないでしょうか。

「皇室という金づる」という表現を使えば誹謗中傷に当たるでしょうが、そう考えるのには根拠はあります。

収入が安定していないうちになぜ早々と婚約したのでしょうか。一般家庭の娘さんではありません。内親王と結婚するというのに軽々しいにもほどがある。

将来予定していたアメリカ留学を前倒しした、ということですが、その「将来予定」というのは結婚後のことでしょうか。
その留学費用はどこから捻出するつもりだったのでしょうか。

金銭感覚がメチャクチャです。

その他、取り沙汰されている母親の不正受給疑惑については真偽のほどがわかりませんので置いておくにしても、異常な金銭感覚と、大金を出してもらった恩人に対しての冷たい態度、この二つに関してはやはり皇室と親戚関係になるにはふさわしくない母子ではないかと思います。

 

しかしもう結婚してしまいましたから、仕方がありません。
幸い、小室さんは優秀な方のようですから、しっかり稼いで妻や子を養い、幸せな家庭を築いていただきたいと思います。

以後皇室と関わるのは最小限でお願いしたいものです。

 

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2021年10月26日 (火)

世界一怖がり民族

コロナ感染者は劇的に減り続け、東京都の感染者数は2桁台が続いています。

飲食店などの営業制限は全面解除になっても、今まで同様感染対策は怠らずやってください、と上の方は言ってるそうなんですが、2類から5類に変更する気はないんでしょうか?

投資家H.S.Kimさんのツイート→ https://twitter.com/xcvbnm67890/status/1452054698584772609
≪欧米諸国やシンガポールが「重症者が抑えられれば行動制限をかけない」政策をとる中、誰にも相手にされないN党以外の政党や国民の多くは重症者が抑えられても行動制限解除に反対。
日本経済過去30年一人負けを如実に表すマインドセット。
世界一怖がり民族。今後も負け続け貯蓄を食い潰す。≫

世界一怖がり民族(笑)。

「その怖がり気質こそが日本を守ってきたんだ」と言う人がいるかもしれません。たしかに生き残りには恐怖心が必要です。

しかし怖がってばかりで動くべき時に動かないのは責任回避でしかないし、生存戦略としてもアウトでしょう。


もう元の生活に戻ってもいいのでしょうか。それともまだ何か制限があるのでしょうか、よくわかりません。

でもたとえ感染が増えたとしても、5類に下げればどこのお医者さんでも診てもらえるし、医療逼迫も起こりません。

早くコロナ前に戻ってみんながマスクしなくなるといいですね。すべての人が顔を隠しているのは不気味です。

特に人の表情を見て情緒を発達させる幼い子供には良くありません。→「子供はマスクをつけなくていい」

 

どうすればわかってもらえるのかな・・・・おおそうだ、選挙があるじゃないか。

怖がりで一歩も踏み出さない保守より、勇気をもって一歩を踏み出す保守を私は選びます。

 

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2021年10月25日 (月)

お婆ちゃんはこう思う

前記事より>

浅田次郎の「五郎治殿御始末」(表題)は、維新後の武士階級の悲哀を描いた非常に感動的な物語を収録した短編集です。
明治維新で用無しになった武士たちが、やり場のない辛い思いの中それぞれの身の振り方に悩み、諦め、変革を受け入れ、気持ちを奮い立たせて新しい時代に一歩踏み出したり、人生にけりをつけたりする。

とりわけ「柘榴坂の仇討」「五郎治殿御始末」は涙無くして読めません。

大きな変革が起きる時、生れた時代、生まれた国、生まれた家によって、ダメージを被らない者、得をする者、落ちぶれる者、様々な運命が待ち受けるのは誰のせいでもない、避けようがない歴史の大きな流れとも見えます。

しかし、やはり「変えよう」とする人々の大きな意志の結集がなければ変革は起きないし、弊害を除いて前進することもできないのです。

変えるべきではないのでしょうか。変えなくてもいいのでしょうか。

みんなが勝ち組を望んでも人間社会はそんな風になるはずもなく、人権第一の優しい時代には、多くの血が流れた明治維新や敗戦時のような激しい変化は起こりようがないかもしれません。

あっちを立てればこっちが立たずで、このままだらだらと時は過ぎていくのでしょうか。

改革には痛みが伴います。

国鉄改革、郵政改革、バブル崩壊後の処理、大阪改革・・・思い切った施策による痛みを受けた人や社会の恨みは指導者にぶつけられ続けます。


身分制度で固められていた江戸時代の構造を近代国家へと一新する明治維新には想像を絶する困難があったと思います。

しかし成熟した大国である今の日本は、勢いがなくなったとは言え、まだまだ力も余裕もあるんじゃないでしょうか。

こういう時こそ指導者は「ぬくもりのある改革」などと言葉をにごさず、「いっとき我慢をしてくれれば必ず日本は勢いを取り戻し事態は好転する」と力強く発信するべきではないかと思います。

それに右派も左派も口をそろえて「衰退産業から成長産業に転職するチャンスだ」と言ってるじゃないですか。(玉川さんも浜田さんも) 

どの政治家が日本に活気を取り戻す改革に熱心なのか、今度の選挙で見るべきポイントの一つだと思います。

国家観のない野党候補は論外ですが、しがらみ・既得権に縛られて改革を阻む与党政治家にもお引き取り願いたいと思います。

 

・・・と、日本が生き延びるための改革について長々と書いてまいりましたが、書いてる本人が非効率どころか生産能力のない老婆であることを鑑み、なるべく国に迷惑をかけないよう残りの人生を細々と全うする所存でございます。

 

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      関連記事:「小泉改革再考」 

 

 

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2021年10月24日 (日)

時間をかければうまくいくのか

前記事より>

岸田総理が就任直後テレビに出演して「ぬくもりのある改革をしたい」と言っていました。

大きな流れや構造そのものを変える改革というのは、個々の案件ごとの「改善」と違うので、ある分野ある人々にとって当面は厳しい状況に置かれることは避けられないと思います。

もちろん誰もダメージを受けることなく改革ができればそれは一番いいのですが、「ぬくもりのある改革」という矛盾を孕んだ言葉はいったい何を意味するのでしょうか。

古い体質や構造を変えようとすると強い抵抗にあって並大抵のことでは変えることはできません。

それは当然で、損害を被るなら誰も改革などしてほしくないのです。

改革政党「日本維新の会」は「衰退産業の淘汰を真正面から受け止める」という姿勢ですが、つぶしたくない、つぶされたくないという気持ちが、改革者の側にも国民の側にも強い、と正直に認めます。

しかし、それをやらなければ日本全体が沈んでしまうという時、いったいこの国の未来は誰が責任を持つのだ、という疑問が膨らみます。

小泉改革の時に構造改革に手をつけた竹中平蔵氏は今も憎しみの対象で、「日本は成長のチャンスを全部逃した」と発信しただけで袋叩きにされます。

非正規雇用を増やして格差を助長した、と言われるけれど、竹中さんはこういう説明もしています。→ https://sn-jp.com/archives/50653

それでもネットの怒りは収まりません。

でも民間有識者を集めた諮問会議などにおいて、政府側がずっとアトキンソン氏や竹中氏を手放さなかったのは、実は彼らの考え方の基本は今の日本に必要なことだとわかっているからではないのでしょうか。

何が原因で何が結果なのか、そういうことは感情だけでなくきちんと検証してこれからの政策の参考にしてほしいと思います。

凄まじい抵抗にあって中途半端で終わらせてしまうと痛みがいつまでも続くということがあるんじゃないかと私は思っているのですが・・・。

いま日本のしくみには悪いところがいっぱいあるので、抜本的な改革が必要だということはみんなわかっていると思います。
なのに、なかなか変えることができない。
なぜか。変わるのも変えるのも怖いからです。

放送法改革も教科書検定制度改革もアカデミア改革も・・・すべて何も変えることができないままです。

これら個別の問題解決が進まないのは、マスコミも教育界も学者の世界も、特定外国勢力の影響下にあることが主な原因でしょうから、日本の産業構造改革とはまた別の問題だとは思いますが。

<続く>

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2021年10月23日 (土)

そうだ、できるんだ!

前記事より>

先日のテレビ朝日「モーニングショー」で再生エネルギーについての話がありました。

コメンテーターの玉川徹・浜田敬子両氏が、「世界はもうとっくに電気自動車に移行しているのに日本は相変わらずガソリン車をやめることができない」「ガソリン車に携わってる労働者が困るというけど、ガソリン車産業がなくなればそういう人たちの雇用は新しい産業に移動していくんですよ」と力を込めて言っていました。

これ、デビッド・アトキンソン氏や竹中平蔵氏の考え方と同じじゃないかと思いました。(日本の高性能ガソリン車に欧米は太刀打ちできないという現実や電気自動車に転換することの是非については別にして)

アトキンソンさんは常々「生産性が低く企業努力も怠る中小零細企業を温存していることが日本の成長を妨げている。これらが淘汰されても、そこで働いていた人たちは新しい産業の人材として受け入れられ、雇用の流動性を促す。日本の産業構造を変えなければ日本はこのまま沈む」と主張しています。
この考え方が非情だとして酷いバッシングを受けるためか、アトキンソンさんはこの頃あまり言わなくなりました。

左派の玉川さんたちが言うのは批判されなくてアトキンソンさんや竹中さんがすごく批判されるのはどうしてなのか、私にはよくわかりません。

玉川さん曰く:
「日本って、『こうだからできない』ばかり。『こうすればできる』という考え方をしないからだめなんだ」


そうだね、ほんとにそう思う。原発の小型化も使用済み核燃料の処理も頭から「危ない」「できない」と否定するのでなく「こうすればできる」という考え方で安全な方法の実現に向けて研究開発に励むべきだよね。

<続く>

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2021年10月22日 (金)

「新しい資本主義」を言う前に

今度の総選挙の争点は「国家観」としたいところです。
日本を貶めようとする周りの国にはおとなしく従ってさえいれば丸く収まるとか、日本の技術や機密を敵国に盗まれても一向にかまわない、といった考えの人物が日本の国会には少なからずいます。
国会議員としてはまったくお話にならないので、まずはまともな国家観を持たない人を国会から排除することが必要です。

だから、誰に投票したらいいかわからない人は最低限の判断材料としてしっかりした「国家観」を持った人を見分けよう、と前記事で書きました。
国家観は国の土台ですから、これは国民全員で共有するのが普通だと思います。
そのうえで大事なことは「豊かさを保つ」つまり「経済発展」です。

右派も左派も経済発展については「そんなの必要ない」という人はいないと思います。たまに「貧乏でもいい。みんなで分け合おう」と言う奇特な人がいますが、それも国家観のない人と同じで論外です。

どうすれば貧乏回避ができるのか、経済発展できるのかについては、政治家によって考えが違いますし、どの人を選べばいいか私もよくわかりません、というか全然わかりません。

ただ、経済はグローバル化してますから、日本だけが独自の方針で経済発展するというのは難しいだろうとは思います。

岸田首相は「新自由主義から転換して新しい資本主義へ」という方針を打ち出しましたが、果たしてそれは可能なのでしょうか。

そもそも日本は今まで新自由主義だったのでしょうか? 新しい資本主義というのもよくわかりません。

どちらにしろ、日本に経済発展を阻む古い体質や構造があるなら、改革が必要だと思います。

<続く>

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2021年10月19日 (火)

誰に投票したらいいかわからない人へ

若手芸能人たちが「選挙に行きましょう」と投票を呼びかけているyoutube映像が話題になっています。

影響力のある人たちがこういう呼びかけをするのは良いことだと思いますが、政治家に一票投じるということは大変大きな意味を持つもので、当然のことながらただやみくもに投票所に行って誰でもいいから名前を書けばいいということではありません。そんなことするぐらいだったら投票しない方がマシだと思います。

けれども今まで特に切実な不満もなく生活してきて政治には関心を持たなかった人たちが、誰に投票するか決めるといってもどうしていいかわからないでしょう。

日本は今、様々な問題を抱えています。経済、エネルギー、外交、防衛、少子高齢化・・・等々、それら一つ一つについて、どの候補がどんなことを言っているのか知ることは大事なのですが、「そこまで熱心になれない、そんなことを調べる時間もない」という人も多いでしょう。

かといって政治家としての大まかな姿勢だけに注目すれば、どの候補も似たり寄ったりの「国民の所得を増やします。安全安心で豊かな暮らしを守ります」といった良いことしか言わないので、決め手がありません。


けれども、ただ一点、不可欠の判断基準があります。

この日本を愛し日本のためを本当に思っている政治家かどうかを知るには、いわゆる自虐史観から脱している人であるかどうかで見分けることができる、私はそう思います。

「日本を取り戻す」と宣言して特定勢力から嫌われ今も嫌われ続けている元総理大臣がいますが、「日本を取り戻す」、この姿勢は実は国の土台として最も大事なことなのです。当たり前の国家観を持つということです。

この土台があればこそ、与野党が切磋琢磨しつつ協力して日本が抱える様々な問題を効率的に話し合うことができるようになると思います。

政治家によって歴史認識に多少の違いはあるし個別案件的に色々な認識はあって当然です。
でも、国に誇りを持たないがために国益を失いかねない主張をする人を国会議員にするべきではない。
これは政治信条とも民主主義とも関係のないことです。
その人たちの考え方を細部にわたってここでは書ききれないから書きませんが、嫌がらせをされ領土を狙われてもその国(日本を敵視する国)に味方するような人間が国会議員になるというのはどう考えてもおかしいでしょう。日本はそういうところがとても変なのです。

もちろん、政策による利害はそれぞれですし利権構造がなくなることもないです。政治闘争は未来にわたってずっと続くでしょう。
しかし少なくとも、与野党に共通の土台さえあれば国会での議論はもっと活発で意味のあるものになっていくはずです。

 

とにかく、まずは候補者の国家観を確かめてほしい。個々の政策については時間と根気があれば調べるといいと思います。

 

それともう一つ、こういうことにも気を付けてください → https://twitter.com/takenoma/status/1450311390963519490

 

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   関連記事:「共有すべき『国の基礎』」  

 

 

 

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2021年10月16日 (土)

このごろ「安全安心」という言葉が嫌いになってきた

「日々のご飯も食べられない人が大勢いるんです」「社会の底がもう抜けてるんです」「自公政権ではダメなんです」「私たちは国民の命と暮らしを守るために全力を尽くします」・・・・と、野党政治家は力を込めて語ります。

彼らは「私たちはそういう救われない人たちの話を直接聞いてます。実際に現場を見てるんです」と言いますが、そういう可哀想な人たちを実際に見たことがない私など、この福祉国家でなぜご飯を食べられない人がいるんだろうか、と不思議に思ってしまうのですが、こんなことを言うと「マリーアントワネットのごとき無知蒙昧」と言われそうなので、なるべく言わないようにしてます。

でもネットを見てると、そういった疑問に答えてくれる意見がけっこうあります。

例えば、こんなツイート:
https://twitter.com/ex_kanryo_mochi/status/1448844511589715977

東京新聞(自公政権を敵視している)の「奴隷のように働かされて疲れ切った女性」の記事についてのツイートです。

こういう事例は企業に問題がある、と多くの人がコメントしています。

今の政権を倒したい勢力が広めるこういった恣意的な報道への反論をネットではたくさん見ることができます。

たしかに、いま日本の経済は厳しい。苦労している人も多いでしょう。多くの企業が程度の差こそあれ法規を守らずブラック化しているのかもしれません。

それでも日本で餓死することはないし、意志さえあればあまりに酷い待遇の企業から転職することもできるし、相談するところもあります。

もう日本は、というか、世界中がそうだと思いますが、政府がどんな対策を取ろうが全員に安心安全な生活を保障できるような状況ではなくなっています。(まあいつの時代もみんなが安全安心でいられるわけはないと思いますが)

むしろ日本では30年ぐらい前までがあまりに調子が良かったので、今の状況を「最悪」と言いたがる勢力の誘導に乗ってしまうのではないでしょうか。

「誰がこんな世の中にしたんだ!」と泣きながら感動的な演説をする野党政治家も見受けられますが、現実に政権を担当する者は大きな視点で国政を考えることが必要ですので、あまりそういう感情に訴えるような姿に惑わされず冷静に考えて投票するのがいいと思います。

 

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    関連記事:「総理大臣の視座」 
           「綺麗事を言って食べていける人たち」 

            「目も眩む時代」

 

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2021年10月12日 (火)

合理と神秘

元外交官の佐藤優氏が産経新聞に興味深いコラム記事を書いていた。

≪政治家には2つのタイプがある。合理性を判断基準にする人と人知を超えるものに対して畏敬の念を強く抱く人だ。
筆者がソ連・ロシアで見てきた政治家では、ゴルバチョフ元ソ連大統領は合理性を重視した。だから少数民族の感情を皮膚感覚で理解することができず、それがソ連崩壊につながった。メドベージェフ前大統領もこのタイプだった。
対してエリツィン元大統領は、政治は人知を超えるもので、合理的計算通りにはいかないという認識を強く持っていた。無神論国家のソ連で育ったにもかかわらず、エリツィンは神を信じ、信仰心も強かった。
実はプーチン大統領もこのタイプだ_____≫
 
有料記事 https://www.sankei.com/article/20211010-CWH7Q3TJ5JMW5CE4WM3UGI3OVA/ 


そして、話は日本の政治家へ:

≪第2次安倍政権が7年8カ月も続いた最大の理由は、安倍氏が人知を超えるものに対する畏敬の念を強く持つ政治家だったからだと筆者は考えている。≫

なんか腑に落ちた。

「人知を超えた」なんていうとオカルト的な印象があるが、実はきわめて合理的な説明も可能なのではないか。
「生物学的、人間行動学的に説明すれば」と言ってもいいと思うが、この「人知を超えたものに畏敬の念を抱く」とは、人類の生存やさらなる幸福を得るための方策、つまり生存戦略として祖先が積み上げてきたものと考えれば、それは科学的であり理にかなったものと言えるのではないかと思う。

多様性だとかジェンダーフリーだとか個人主義が至上の価値として祭り上げられる昨今だけれども、刹那的で無味乾燥とも言えるその行き過ぎた風潮に違和感を感じる人々も多い。

人間社会に巻き起こる様々な問題を「個人の利益・不利益、便利・不便」として片付けようとする合理的な人と、その場限りの判断によらず神秘性を帯びた民族的価値を判断の基軸に置く人との間には、どんなに話し合っても埋まらない深い溝があると感じる。

「人知を超えたものに対する畏敬の念」、左翼にはこれがない。

 

そういえば人類の未来を扱うSF小説には、「合理性」を選択してきた人類が、失われたもの捨ててきたものへの憧憬、悔恨の思いを募らせるといった描写が多い。

特に小松左京の作品には多かったような気がする。

日本民族の強靭さを信じた小松が描いた民族再出発の物語「日本沈没」、TBSで始まった。


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             関連記事:
「料亭文化」 
                             「追悼 小松左京様」 

 

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2021年10月 8日 (金)

国民の声を聞いて、って何回言えば

岸田新総理が小泉進次郎氏を環境大臣から外したのは、地球温暖化やエネルギーに対する考え方が偏狭だと判断したからというわけではないんですね。

後任には山口壮氏を選びましたが、この人は小泉さんと全く同じ考えで小泉路線を継承すると言ってます。→ https://www.jiji.com/jc/article?k=2021100701050&g=pol

ということは岸田総理は全然国民の声なんか聞いてないということですね。

レジ袋政策は愚の骨頂、エネルギーに対する考え方が実に非現実的、地球温暖化に対する固定観念、といった意見が一般国民・専門家問わず数多く発信されているのは事実です。

「国民の声」ってどこで聞いてるんですか?

 

・レジ袋有料化政策はプラスティック削減に意味がないどころか様々な弊害の方が大きいのはたしかです。2円3円を払いたくないということでは全くありません。

・エネルギー源については散々書いてきたので省略。

・地球温暖化については頭から悪いことと決めつけられていますが、地球そのものの活動サイクルと合わせて考える必要があると思います。

聞くところによると、太陽と地球の運行サイクルの関係から考えると、本来現在は寒冷期に入っていてもおかしくないのだそうですね。
それを回避させたのが農耕の広がりによる森林の大規模伐採と産業革命で、この時増えた二酸化炭素のおかげで、寒冷期を回避できたというのです。

寒冷より温暖の方が人類の生存に有利であるのは言うまでもないことで、人類がこれほどまでに文明を発達させたのは、それと知らずに二酸化炭素をどんどん排出させていたご先祖様たちのおかげかもしれませんね。(寒冷期を回避した人類 https://news.yahoo.co.jp/byline/emoriseita/20180603-00086007

因みに、次に地球に大寒冷期が訪れるのは、5万年後ぐらいだそうで、そんな先のことは考える必要はないでしょうが、現在の温暖化が人類の生存を脅かすほどに危険なレベルになりつつあるなら、対策は考える必要があります。

だから、性能が良く電力の安定供給が期待でき安全性の高い小型原発ができつつあるならそれを積極的に活用していけばいいと私は思うんですけどなんでダメなのかしらねえ。
再エネももちろん良いですが、今の太陽光発電や風力発電は問題が多いので、これらももっと良いものにしていく努力は必要ですね。

 

ついでに、山口新大臣もグレタさんを信奉しているらしいけど大臣はお調子者でなく冷静な人がいいです。
環境大臣がどうしても現実的になれないなら、エネルギーのことは経産省・資源エネルギー庁に全部任せたら?

 

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2021年10月 7日 (木)

総理、声を聞いてください

岸田内閣が発足しましたが、支持率が芳しくありません。
人柄の良さが評価されている岸田さんが率いる内閣ですから「無難」という印象がありますし、「ご祝儀相場」なるものがあって普通は発足当初は支持率高めになるそうですが、支持率が低いのはどうしてでしょうね。

反自民党の人たちは元々支持しないでしょうが、組閣を見て自民支持層からも失望されてしまったと考えられます。

なぜ自民支持層の失望を招いてしまったのかちょっと考えてみますと:
 ①若手改革派と国民から見られていた河野さん・小泉さんを冷遇したこと
 ②閣僚が適材適所でないこと
 ③自民党が高市さんを総裁に選ばなかったこと
 
①については、「改革」というものを国民がどういう方向にとらえているかが問題だと思います。

②については、私は閣僚に選ばれた人たちがどんな政治家なのか知りませんので、良いのか悪いのかよくわかりません。

ただ、新環境大臣が小泉路線を引き継ぐと言っているのがとても心配です。
小泉さんと同じく、再エネ・脱原発に力を入れると張り切っておられるようです。

国の発展の根幹に関わるエネルギーの問題をこれほど軽く考えている人を何故大臣にしたのか。

もちろん、環境大臣の一存で全てが決まるわけではないですし、岸田内閣のエネルギー政策としては、素人じゃないんだから現実をしっかり考えてやってくれるでしょう。
でも頑固な反原発派であり山林を削って太陽光パネル設置することに何の疑問も抱かなかった前環境大臣の政策を継承する人を選ぶとはいったい何を考えているのでしょうか。

支持率はどうやって調査しているのか知りませんが、支持不支持の理由もちゃんと聞いて発表してほしいですね。支持率だけわかってもあまり意味がありません。

岸田首相は「私は聞く力がある」「国民の声をしっかり聞く」と仰っていますが、国民の声をどのような手段で聞こうとしているのか、それも知りたいです。


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2021年10月 4日 (月)

明日は明日の風が吹く

前記事より続く>

政治学者の篠田英明氏はこのように論じます。→ https://blogos.com/article/562614/

≪日本の「天皇制」は、「主権の存する日本国民の総意に基」いて維持されている一つの国家制度である。
そこに「国民の総意」が反映されるべきであることは確かだ。
他方、人権保障の観点からは、絶対主権論一辺倒で乗り切ろうとする法解釈論には、限界がある。≫

≪自由意思の範囲を広げて人権保障を確証しつつ、「皇族」の定義を調整して制度維持を図ることが必要になってきているように思われる≫ と篠田氏は述べます。

もし国民が皇室の存続を望むのであれば何かしらの法的変更は必要だと私も思います。

民主国家において天皇制が理不尽な制度(まあ「制度」としましょう)であるなら、消滅していくのは仕方がないことだと私は思っていますが、一方で、なぜ多くの先進国で王室が存続し続けているのかについてはそれなりの理由があります。

元外務官僚の佐藤優氏と君塚直隆関東学院大学教授の対談で、現代における王室・皇室の存在意義が次のように語られます。

≪なぜ時代遅れとも思える君主制を維持する国々があるのか。
現代の立憲君主制は民主主義を補完する仕組みになっている。
多数決による民主主義は国民の分断を引き起こすことがあるが、権威たる王室は国民統合の象徴となって、深刻な分断を防ぐ機能がある≫

別々の国が併合された連合王国や王朝の交代が頻繁に起こった他国の王室と違って、2000年以上の長きにわたる万世一系の天皇を頂く日本の皇室にはそのような機能がなおさら強く働いているかもしれません。

また国民の模範となるべき活動(慈善等)や他国の王室との交流を通じて国同士の親交を深めることなども王家の重要な役割です。

国民統合の象徴である皇室はなくしてはならないと考えるならば、どのようにすれば存続させることができるのか、他の誰でもない、主権者である国民が一所懸命考えて決めるべき問題ではあるでしょう。

とは言え、現に両陛下や皇族方がいらっしゃるのに、今の時点で侃々諤々議論しどうするべきか決めるのも不敬な話で無理があると思います。

佐藤優氏は次のように語ります:

≪私は皇室男系維持に傾いている。このシステムに女系が入ってくる理屈が人権思想だから。
人権の思想を皇室に入れた場合、それが部分で済むのかと言う問題がある。
婚姻の自由があるのだったら表現の自由はどうか、学問の自由はどうか、さらに言えば政治の自由はどうか、と広がっていきかねない。
もともと非合理なシステムだから、どこか部分的にでも合理的なことを入れると、かなり早いスピードで制度が溶解していくと思う。
だから非合理なものは非合理のままにしておいた方がいいと考える。
無責任なようだが旧宮家の復活も考えていない。
ギリギリの状態になったところでとりあえずは女性天皇を認め、そのあとどうするかは そこで考える≫

さすがの佐藤さんも、いきあたりばったりみたいな言い方になってしまっていますが、まあ真剣に考えてもそうなるのはしかたがないでしょうね。
この問題は力ずくでどうにかするものでなく、成り行きにまかせるしかないように思います。


男系を維持する努力を続けるべきなのか。
もっと柔軟に世界の王室のように女帝も認めていくのか。
皇室の方々に世界の王族のような自由をもっと持っていただくのか。
変えてしまうと皇室が皇室でなくなる。それならそのままの形で終焉を迎えるのが良いと考えるのか。


国民がそれぞれ心の中で静かに考えるのが一番いいのかもしれませんね。

眞子様の結婚問題は、国民に対して実に大きな課題「国のかたちをどうするか」を提起したと言えます。

 

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2021年10月 3日 (日)

皇族の人権

眞子様と小室氏へのバッシングがひどく、眞子様が複雑性PTSDと診断されていると宮内庁が発表しました。

これに対してこの診断は勇み足ではないかと精神科医の和田秀樹氏 → https://news.yahoo.co.jp/articles/244bb3c38050b0d0ba0d3bbc51dea721b3863506?page=1
眞子様は直前まで公務をなさっているし、結婚会見も予定されていることから、この病が軽いものだと誤解されるのでは、という懸念があるというのです。

たしかにかくも長期間にわたって誹謗中傷を浴びせられるのは辛いと思います。もうやめてほしい、という切実な思いで宮内庁も敢えて今このことを訴えたのだと思います。

誹謗中傷ってネットでのことですよね?
ネットはあの通り、一部のわきまえない人々にとっては礼儀とか穏やかさをかなぐり捨てて自由に本音を放つ場所ですから、これを気にしていたら有名人は生きていけません。実際亡くなった人もいます。

人を死に追いやるような言葉の暴力は全く許されることではありませんが、そういう類の言葉はほとんどネットにしか現れません。だから「そんなもの見なければいい」、これだけで済むことなのですが、どうしても見てしまうのでしょうね。

週刊誌やテレビなどでも小室氏やその親のスキャンダルを報じたりはしますが、デマでないなら、やはり皇室を大切に思う国民としては、とても心配になるのは当然のことです。「相手の家は大丈夫なのか?厄介な問題が起き皇室を巻き込むのではないか?眞子様はあんな家に嫁して不幸になられるのではないだろうか?」と。

考え直した方がいいのではないかという意見を言うことさえ許されないのであれば、皇族といえども「個人の自由」の名のもとに、自分の意志だけで全てを決めすべての責任を負うという新しいステージに一歩踏み出したことになります。

自由、人権、それが当たり前の現代で籠の鳥のような生き方を強いられる、これが過酷でないはずがありません。

この一連の出来事は、皇室という伝統の終わりの始まりかもしれません。

自由にやらせてあげればいいというなら、その自由はどこまで許されるのでしょう。際限なく広がっていく可能性があり、そうなれば皇室の存在意義に国民が疑念を抱くようになるでしょう。

他方、皇族は自由であってはならないというなら、人権も自由も持たされず、国民の意に沿わない行動をするとバッシングされ病気になるほどのプレッシャーを受け続ける一族に対して国民はそれでもどうかそこにおいでになっていてくださいとお願いし続けるのでしょうか。

<続く>

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      関連記事:「内親王の恋愛」 


 

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2021年10月 1日 (金)

若いほうが負けたのは

自民党総裁選で河野さんを推していた「モーニングショー」の玉川徹氏は、総裁選の争点は原発だったと言ってましたけど、そうなんですか?

今回、反原発・自然エネルギー推進の河野・小泉陣営が負けたのは「原発の既得権益を死守しようとする勢力に負けたんだ。小泉さんが『暗闘があった』と言うのはそういうことだ」と言うんです。
「世界の潮流は原発をやめて再生可能エネルギーのほうにとっくに舵を切っているのに、日本だけが遅れを取っている。今でさえ世界から遅れているのにまたこれじゃ日本は貧しくなってしまう。そういう未来を賭けての闘いだったのに」と。

私はエネルギー専門家ではないので、よくわからないのですが、本当に世界は再生可能エネルギー(自然エネルギー?)だけでやっていこうとしてるんですか?
それ、素人が考えても無理だと思うんですけど。

安全性を高めた次世代原発の開発に各国が熱心になっているのは、人間の生活は未来に向けてますます豊かさ便利さが求められるからじゃないでしょうか。
日本も貧しくならないためにぜひそっちのほうに力を入れてほしいです。

旧来型の原発を超えた、小型モデュール炉や高温ガス炉や核融合炉などの次世代原発は、炭酸ガス排出を抑えるためにも推進すべきだと思うのですが、玉川さんは原発維持を既得権の問題としかとらえません。原発の話になると必ず「既得権を維持したい勢力がー」とか言い始めます。

既得権の問題も当然あるかもしれないけれど(そんなものは太陽光でも風力でも当然生まれるし、現にあります)、国の維持発展に欠かせない電力を安全且つ潤沢に供給することをもっと大きな視点で考えるべきでしょう。

原発利権にこだわる玉川さんは、河野さんや小泉さんの中国利権に問題ありとは思わないのでしょうか。
中国が親中の河野さんを応援していることからも色々なことが想像できるんじゃないですか。

国民生活に責任を持つ与党政治家たちが、河野・小泉勢力に権力を持たせてはいけない、と思うのは当然で、何も若い世代の改革意欲を潰そうとしているのではないと思います。

今回の総裁選が「若い改革派」対「老いた守旧派」の闘いだなんて私は全然思いません。ちゃんと見てりゃわかる。

 

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   関連記事:「愚かな政治家を生む民主主義」 

 

 

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