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2021年10月24日 (日)

時間をかければうまくいくのか

前記事より>

岸田総理が就任直後テレビに出演して「ぬくもりのある改革をしたい」と言っていました。

大きな流れや構造そのものを変える改革というのは、個々の案件ごとの「改善」と違うので、ある分野ある人々にとって当面は厳しい状況に置かれることは避けられないと思います。

もちろん誰もダメージを受けることなく改革ができればそれは一番いいのですが、「ぬくもりのある改革」という矛盾を孕んだ言葉はいったい何を意味するのでしょうか。

古い体質や構造を変えようとすると強い抵抗にあって並大抵のことでは変えることはできません。

それは当然で、損害を被るなら誰も改革などしてほしくないのです。

改革政党「日本維新の会」は「衰退産業の淘汰を真正面から受け止める」という姿勢ですが、つぶしたくない、つぶされたくないという気持ちが、改革者の側にも国民の側にも強い、と正直に認めます。

しかし、それをやらなければ日本全体が沈んでしまうという時、いったいこの国の未来は誰が責任を持つのだ、という疑問が膨らみます。

小泉改革の時に構造改革に手をつけた竹中平蔵氏は今も憎しみの対象で、「日本は成長のチャンスを全部逃した」と発信しただけで袋叩きにされます。

非正規雇用を増やして格差を助長した、と言われるけれど、竹中さんはこういう説明もしています。→ https://sn-jp.com/archives/50653

それでもネットの怒りは収まりません。

でも民間有識者を集めた諮問会議などにおいて、政府側がずっとアトキンソン氏や竹中氏を手放さなかったのは、実は彼らの考え方の基本は今の日本に必要なことだとわかっているからではないのでしょうか。

何が原因で何が結果なのか、そういうことは感情だけでなくきちんと検証してこれからの政策の参考にしてほしいと思います。

凄まじい抵抗にあって中途半端で終わらせてしまうと痛みがいつまでも続くということがあるんじゃないかと私は思っているのですが・・・。

いま日本のしくみには悪いところがいっぱいあるので、抜本的な改革が必要だということはみんなわかっていると思います。
なのに、なかなか変えることができない。
なぜか。変わるのも変えるのも怖いからです。

放送法改革も教科書検定制度改革もアカデミア改革も・・・すべて何も変えることができないままです。

これら個別の問題解決が進まないのは、マスコミも教育界も学者の世界も、特定外国勢力の影響下にあることが主な原因でしょうから、日本の産業構造改革とはまた別の問題だとは思いますが。

<続く>

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コメント

私の地元静岡県の参院補選で立民候補が当選しました。
私の住んでいる東部では自民候補が優勢だったのに西部で逆転されました。
県民の水を守ろうというシングルイシューでリニアのトンネル工事を止めている知事が応援している立民候補が当選しました。
なんだかなぁ・・・
この先の日本は10年前の悪夢の再現になるのかな?
衆院選が怖いです。

投稿: イズミ | 2021年10月25日 (月) 01時57分

★イズミさん

まあ地元民の要望を国会に持っていくのが衆議院議員の役割なのだから、地元がその候補を選んだのは仕方がないにしても、有権者は「国全体で見たらどうなのか」という目線も持ってほしいし、近頃の度の過ぎた環境ヒステリーにも冷静な判断力を持ってほしいですね。
私の地元横浜も左派が強いのか勘違いしている有権者が多いのか、先日の市長選挙では立憲共産が応援する候補が勝ってしまいました。政治の素人なのにコロナに詳しいというだけの理由で選ばれたようですが、コロナが収束した今、存在価値があるのかなと思います。
仰るようにこの傾向は怖いですね。
もうあれは12年も前なので、あの頃子供だった人はあの状況をよく知らないわけですからね。「自民党は汚れている」という印象だけで、左翼候補を選んでしまう可能性は大いにありますね。

投稿: robita | 2021年10月25日 (月) 08時53分

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