日本維新 2
<前記事より>
このままでは日本は沈むばかりと政治家も国民も憂えているにもかかわらず、個々の分野であれこれ政策は打ち出すものの、思い切った抜本的改革はできないままです。そりゃあそうです。小手先の改革でなく基礎から作り直すほどの大改革というものは余程の覚悟がないとできるものではありません。
しかし長く続いた自民党政治が疲弊し矛盾が表出してきたのは明らかで、何とかやりくりしてきたのもそろそろ限界です。
日本維新の会が地域政党として出現したのも、考えてみれば幕末の動きとよく似ています。
幕末には多くの藩からそういう動きがありました。
現在も色々な小党が乱立していますが、まあまともで期待できるのは「日本維新の会」のみです。
維新の会が日本各地から国会議員を出し、力を持つことで、自民党を大きく動かすほどの勢力になるのではないでしょうか。
江戸時代は幕府と拮抗する武力がなければ立ち向かうことはできませんでしたが、今は言論そして国民を味方につけることが勝負です。
ただ、維新の会が候補者を募集するといっても、優れた人材を集めるのはなかなか難しいことです。
以前「脱藩官僚の会」というのがありましたよね。
江田憲司(衆議院議員、元内閣官房・通商産業省)、高橋洋一(東洋大学教授、元財務省)、寺脇研(京都造形芸術大学教授、元文部科学省)、岸博幸(慶應義塾大学教授、元経済産業省)、福井秀夫(政策研究大学院大学教授、元建設省)、上山信一(慶應義塾大学教授、元運輸省)、木下敏之(木下敏之行政経営研究所代表、元農林水産省・佐賀市長)、石川和男(新日本パブリック・アフェアーズ上級執行役員、元経済産業省)ら8人が中心となって発足しました。
今、これらの名前を見て、保守(というか、まともな愛国)と言えるのは、高橋洋一、岸博幸、上山信一、石川和男各氏ぐらいなものでしょうか。あとは左翼人と、メディアへの露出が少ないため失礼ながら存じ上げない方々です。
議員候補を一般から広く公募するのはリスクがあるけれど、志ある官僚が役所を辞めてもっと出てきてくれれば望みはあります。維新の会のほうでも目ぼしい人材に働きかけをやっているのかもしれませんが。
日本の国柄を守りながら、政治経済体制をガラッと変える。これを実行するにはどうしたらいいのか。
いわゆる「保守派」は、「日本の国柄を変えてはならない」に固執するあまり、必要な改革に拒絶反応を起こしてしまっているのではないかと私は感じます。
けれども、日本の近代化を成し遂げた明治維新は日本のあらゆる分野をガラッと変えてしまったわけで、そこから続く体制(体勢)の上に日本人は長年生きてきているのも事実です。
革命的なことが起こっても人(あえて言うなら民族性)の本質はそんなに変わらないのではないでしょうか。
「明治維新は間違っていた」と言うつもりがないなら、以来その150年余の継続性の中で生きてきた私たち日本人が、国の再生のための変革を恐れてどうするのかと思います。
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