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2022年1月11日 (火)

強くのんびり良い加減に

産経新聞の書評欄に「『北の国から』黒板五郎の言葉」(倉本聰著、碓井広義編)という本が紹介されていた。

すごいよー。

・「電気がないッ!?夜になったらどうするの!」 五郎「夜になったら眠るンです」

・二人の子供の小遣いを自分に預けさせ、「欲しいもんがあったら自分で工夫してつくっていくンです。つくるのが面倒くさかったら、それはたいして欲しくないってことです」

・住まいを焼失し、建て直す金も失った五郎は「金がなかったら__知恵だけが頼りだ」と石で家を作り始める。

 

強くたくましく、厳しい生き方を己に課し、みごとに自己責任を貫いている。

いま「生きづらい」と悩む人が増えているのにこんな本を勧められたら余計生きるのが辛くなりそうだ。

一方、生きるのが嫌になったから人を殺して死刑になりたいなどという犯罪がちかごろ頻発しているけれど、自己責任社会が悪いみたいな論調で語る人も多い。

 

テレ朝の玉川さんはこんな感じ → https://sn-jp.com/archives/66560

倉本さんも玉川さんも左翼陣営の人だけれど、言うことが両極端だ。

・「貧しくても生きづらくても奮起して自力で何とかしよう」
・「自己責任論社会は追い込まれた人間を犯罪に走らせる」

正義を語ろうとするからそうなるんだろうと思う。

人間社会は正義や理屈ばかりあてはめてもうまくいくものではないんだけどね。

そういえばずっと前こんなことを書いた。

≪小林よしのりの両親は、夫婦でしょっちゅう議論をしていたそうである。
マルクス主義にかぶれ、理想は実現されるはずだと信じる父親と、真言宗の寺の娘で人間が煩悩の生き物であることを知っている現実的な母親の対決である。
やがて、真面目な働き者だった父親は、権利ばかり主張してストばかり繰り返す労働組合に嫌気がさし、マルキストをやめた。マルクス主義が仏教に負けた。≫
 
「人類はみな友だち、って言うんなら」 

 

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コメント

最近嫌な事件が多くなりましたね。
親ガチャとかいう言葉も良く聞きます。
生れ落ちた時から人生は決まっているみたいな、みんな運命論者になってしまいました。
なんの努力もしないくせに、自分の不運は全部世の中のせいにしてうちに籠って・・・そして周りの人を攻撃して暴力をふるう。
それって引きこもりの論理ですよね。
あっ、野党の人たちの言っていることも同じだわ。。。
「北の国から」は良いドラマでしたね。
黒板五郎さんは、川から水を引いたり風力発電したり、生活を良くする工夫をいっぱいしていましたよね。

投稿: イズミ | 2022年1月12日 (水) 03時14分

★イズミさん

そうですね。日本人が劣化してきた・・とかよく言われますが、一方で真面目な人、優秀な人、努力する人が少なくなってきたわけでもないとも思えるし。二極化してきたのかな。
引きこもりは今までになかった深刻な問題ですね。
いずれにせよ、教育が一番大事だと思う次第です。
「北の国から」は私見ていないんですよ。よく話題になるので大体の内容がわかる程度です(^^;)

投稿: robita | 2022年1月12日 (水) 08時03分

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