考えの足りない人が語る「平和」
プーチンは旧ソ連圏だった国々を取り戻そうとしていると言われます。
でも旧ソ連でもなかったフィンランドやスウェーデンにも「NATOに入るな」と脅しをかけています。
プーチンは、西側諸国の結束が強くなりロシアの脅威になることを恐れているとのことですが、なんで怖がるんでしょうね?
西欧にしてみればロシアが怖いからNATOという軍事同盟を結んで防衛に備えてるんでしょ? 西欧側が先にロシアに攻め入るなんて全く考えられませんよね。
そんなことプーチンだってわかってるはずです。
ではプーチンは何を怖がっているのか。
それは民主主義の波がロシアに及んでくることでしょう。
習近平もそうなんですが、プーチンは自国に欧米的価値観が押し寄せ民主化の動きが起きることをなんとしても阻止しなければならないと思っているのでしょうね。
なぜか。
ロシアが民主化されると自分は大統領の地位から引きずりおろされる。そうなると何もかも失う。権力も名誉も財産も。言論弾圧や数々の暗殺を企てた罪で裁かれ殺される。
つまり、きわめて個人的な事情、私利私欲で動いているということじゃないですか。祖国ロシアの国民のことなど何一つ考えていない。これはプーチンを支える取り巻きの幹部たちも同じです。
ロシアを支配するこういう者たちが、核兵器と豊富な資源を持って、世界を恫喝している、自国民を蔑ろにして。
ロシアの立場に同情的な言論人なども見かけるし、そういう人たちは「ロシアだけが悪いのではない。冷静になれ」などと言うけど、どう考えてもロシア(プーチン)が悪いと思うのですがどうでしょうか。
プーチンを弁護する人たちが集まってる「サンデーモーニング」という番組では、コメンテーターの青木理氏が、トランプ前大統領の言葉を引き合いに出して、「『自国第一主義』『力こそ正義』といった風潮が世界に蔓延している」などと言ってました。
そんな風潮蔓延してませんけど。
世界中のまともな人はロシアの武力行使に激しく反対しているし、「自国第一主義」というのは当たり前の話で、国際ルールの範囲内でどの国も自国第一に決まってるじゃないですか。
「力こそ正義」ではなく、ロシアや中国のような強大な武力を持った乱暴な国に世界中が怯えているという現実があるだけでしょう。
青木氏はさらに続けます:
「一人一人が『侵略戦争は悪』ということを発信していかなければならない。それを発信しているうちはその思いはなくならない」←これはいいとして、
「なのに今、力に対しては力で対抗しなければならない、という軍拡の方向に行ってしまっている」
あー、こういう意見にサンデーモーニングファンの高齢者たちは「そうだそうだ」と感心してしまうんでしょうね。
こういう考え方がロシアや中国などの覇権国家の思うつぼなのがわかりませんかね。
団結して抵抗しなければ、世界はそういう者たちに支配されてしまいます。
誰だって戦争なんかしたくないけど、世の中には問答無用で襲ってくる強盗がいるってことです。
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