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2022年2月 9日 (水)

プライムニュース神回

一昨日のプライムニュースは橋下徹氏をゲストに、石原慎太郎氏の追悼番組でした。

石原氏と親しく交流し、国のあり方についてたびたび議論をしたそうです。

考えが一致するところは多いけれど、最後のところでどうしても相容れないのは、
「石原さんは『戦争に負けた。アメリカに占領された。憲法まで押し付けられた』、その屈辱が原点であり、僕は『もちろん自立は大事だけど、戦後の日本がそんなに悪いと思えない。幸せな国になったじゃないか。今の若者だってそんなに捨てたものじゃない』という考え。石原さんは日本人に高い精神性を求めていた」

 

何度も激論を交わした思い出を懐かしそうに語る橋下さんに、司会の反町さんが「父親と議論してるような感じ?」と合いの手を入れたとたん言葉に詰まり、こらえていた涙が溢れ出しました。敬愛してたんでしょうね。

石原さんは自分を弁慶に、橋下さんを牛若丸に例えたことがあります。自分が支えるからぜひ国政に出て共にこの国を根本から治そうという思いだったのでしょう。

でも橋下さんはもう政治家に戻るつもりはないようです。

政治家より評論家として日本政治に刺激を与えてほしいと私も思います。(そのためにももっともっと歴史を勉強してほしい。そうすれば石原さんの思いは単なる「敗者の怨念」ではないことが理解できるようになるでしょう)

政治家というのは志だけでは通用しないようで、番組にビデオ出演した石原氏の盟友亀井静香氏の弁:
「政治家というのは汚い仕事もしなくてはならない。(首相になったとしても)石原にそれをするのは難しかったろう。」

政治はたしかに理想をもって正しさを貫けばいいというものでもなく、例えば日本に酷いことばかりする中国や韓国やロシアとだって無視したり反発したりするだけでなくうまく付き合っていかなくてはなりません。

それが国民には弱腰と見えて非難の嵐になろうとも断固乗り越えていかなくてはならない。
国民すべてに等しく利益をもたらすことも難しく、切り捨てもしなければならないし、本意でないことを呑まざるを得ないこともあるでしょう。

橋下さんはそういうことをやれる人だとは思いますが、それを許せない人も多く、その人たちは橋下徹に異様なほどの嫌悪感を持ちます。

国政に出てリーダーになったとしても国民の支持が得られなければ失敗します。

国の再興のために強いリーダーが必要な時代なのか、強いリーダーがいなくてもチームワークで何とかなる時代なのか・・・

国を建て直すという大仕事、嫌われてでもやってやろうという人なんか今の日本に出現するわけないよね。

しかし、石原さんも橋下さんも良い男ですよ。プライムニュースはそれをよく引き出してくれる。

 

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コメント

その番組、私も途中からですが見ました。

橋下さんは何度か涙を流してましたね。政治家同士でしかもテレビの生番組で男っぽさを売っているような所のある彼が涙を流すって…。

口が悪いのに、こんなに慕われていたとは。石原さん、幸せな人ですね。

石原さんほど強くてスケールの大きな人はいるとしても、どうでも良い漢字の読み間違いみたいな下らない理由で芽のうちに叩かれ摘まれるからよほど幸運な条件が揃わない限りもう出ないでしょうね。

日本人全体が些細な失敗も許さないというマイナスに注目する雰囲気なのは残念で不幸なことだと思うのですが…。

確かに石原さんには汚れ仕事は無理だったでしょうね。でも首相になっていたらどのような舵取りをしていたか見たかったような気もします。まあ、癇癪を起こして数ヶ月で投げ出したかも知れませんが。

投稿: さなえ | 2022年2月 9日 (水) 10時42分

★さなえさん

ジワッときました。男の友情というものを見せてもらった気がします。

>どうでも良い漢字の読み間違いみたいな下らない理由で芽のうちに叩かれ摘まれるからよほど幸運な条件が揃わない限りもう出ないでしょうね。<

そうですねえ。野党とマスコミがほんとに幼稚ですね。そこは国民にも責任があるのですが。

>まあ、癇癪を起こして数ヶ月で投げ出したかも知れませんが。<

(^o^)そうかもしれませんね。まあ今の時代どこの先進国も血を流さずに国の体勢を立て直すなんてほとんど不可能にも思えますけど。

投稿: robita | 2022年2月 9日 (水) 12時27分

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