橋下徹という人
橋下徹氏はウクライナ問題に関してテレビに出てはけたたましく持論を展開し、他の意見を抑えて言い張るので、すっかり嫌われ者になってしまいました。
橋下さんが中国とはうまく付き合っていかなくてはならない、などと口にすると、「ハニートラップにかかった」だの「中国からいくら金をもらったんだ」などといった悪口がネットにあふれています。
橋下さんはハニー・トラップなどに引っかかるような人には思えないですけどね。据え膳食うことはあるかもしれないけれど、もしそういうことがあったとしても「公表してもらっても構わない。中国がそういう卑怯なことをする国だということがわかっていいじゃないか」とか言いそうです。
罠をかけられたと知ったら激怒してものすごい反撃するような人じゃないでしょうか。
また、お金をもらって国を売るようなことはしない人だとも思います。
ただ、世界がどういう恐怖の構造になりつつあるのか、それを把握する大きな視点をまだ持っていないのです。
今朝の「日曜報道 ザ・プライム」で櫻井よしこさんが橋下さんの言い分に見事に反論していました。
櫻井さんの穏やかさと抜群の説得力に、橋下さんもこのところの攻撃的態度が少し落ち着いたようです。
ロシアの暴挙、そしてそれに対する世界の反応を中国が見ています。
中国という怪物の力を削ぐ千載一遇のチャンスがまさにいま訪れているわけです。
番組の最後に橋下さんは「櫻井さんのような考え方もある。だけど僕はウクライナの人をどうやって救うかという考えです」とか言って、なんか議論をまとめたみたいなことにしてましたけど、これは「二つの考え方がある」というような問題ではありません。
橋下さんは「大阪で僕がやった政治は双方が妥協して決着をつけた」などと大阪での経験をいつまでも引っ張りすぎる。
それはそれでよくやったとは思うけど、今、世界はロシアや中国のような専制国家に支配されるか否かの瀬戸際なんです。国内政治とは質の違う問題です。
橋下さんは櫻井さんに弟子入りでもして大きな視座で世界を見ることを学んでほしい。
<続く>
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