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2022年3月 8日 (火)

日本だったらどうするかの話

日本人にはよくわからない他国の事情について論じるのは、たしかにおこがましいですから、ウクライナはこうすべきだああすべきだなどと言うつもりはありませんが、同じように狙われているわが国であればどうするかの議論は必要だと思います。

ロシアは、ウクライナの武装解除・中立化(NATOに加盟しないこと)、クリミア半島をロシア領土と認めることを要求し、この条件を呑まなければ攻撃をやめないそうですから、妥協点はみつかりそうにありません。

ウクライナ人は、従属より国家の矜持・自由のため戦うことを選んだわけですが、日本人だったらどうするのかな。

もし中国が侵略してきたら、妥協点を見つけて早く戦争を終わらすべき、と主張する人はいるでしょう。

 

ところで、「断固戦う」という姿勢に批判的で、こういうことを言う人がいます:
「日本のようにボロボロになるまで戦って、沖縄戦、広島・長崎への原爆投下のような悲劇を招くのか」

これは事情が全く違って、日本の場合、自ら外に向かって戦争に突入していきました。
連合国にしてみれば、小さいくせにやたら強いのが東のはずれから進出してきて自分たちの植民地をどんどん解放していったわけです。
日本の拡張は欧米の反感を買い、孤立してしまいました。

一方ウクライナは、ロシアから理不尽な言いがかりをつけられて攻め込まれたのですから当時の日本とは立場が違います。
屈服するぐらいなら、徹底的に抵抗する、という道をウクライナ人が選択したのです。
そしてその選択を西側諸国が応援しています。ロシアの仲間以外、世界中が応援していると言っていい。

太平洋戦争当時の日本の場合はもっと早く降伏すべきだったと後になってみれば思いますが、ウクライナの場合は最後まで国を守る意志を持つのは当然といえば当然です。

「妥協点を見つけろ」というのは、今の日本に当てはめてみれば、中国に侵略されて抗戦したが死傷者が多数に上ったので、「尖閣は差し上げますから沖縄は勘弁してください」とか譲歩するということですか?

それとも主権侵害は断じて許さないとの姿勢を日本ははっきり示せるでしょうか。


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