革命ごっこ未だ終わらず
テロ組織日本赤軍の元最高幹部である重信房子が刑期を終えて昨日出所しました。
詰めかけた報道陣の前で謝罪、これからの生き方などについて語りましたが、長年刑務所で暮らしていたとは思えないほど饒舌で、その悪びれない態度は不遜とも言えるものでした。
動画があります。→ https://sn-jp.com/archives/82562
仲間と共に犯した罪についていちおうは謝っているのだけれど、「私たちの闘い」「古い時代とは言え」「50年前のこと」といった言葉には自己弁護のニュアンスが感じられ、変わってないなと思いました。
そういう言葉が、「私たちは正義のために戦っていた。テロはその手段だった」、さらに言えば「半世紀も昔のことだからそういう手段を使ったのも仕方がない」という言い訳にも聞こえるのです。
あの頃といえば、第二次世界大戦が終わってほぼ30年が経ち、日本は平和な民主国家として経済発展していた時代でした。
世の中への不満や警告を表明できる言論の自由も選挙もあるのに、自分たちの思うような社会ではないからと言って、テロ行為で無辜の人々を殺傷した、そんなことは50年前でも「しかたがないこと」ではあり得ません。
そういう言い訳っぽい言葉を発したことで、彼女は「あの時代ではそんなに間違っていなかった」と思っているのではないか、そんな疑問が湧いてきます。
「警察の情報だけを鵜呑みにしないでほしい。テロリストと言われる人たちがいれば、なぜそのように言われるのか、言ってる人の意図を読み取ってほしい」などと説教めいたことまで言い出すに至っては、20年間の拘束生活はこの人に何の成長ももたらさず無駄に年を取っただけだったのかと思いました。
革命への憧れに過ぎなかった、と気づく日は永遠にやってこないかもしれません。→ 「過ぎてみれば」
「好奇心を持ってもっともっと生きていきたい」と最後に言っていましたが、支援者も多いことだし、テロはまさか起こさないでしょうが、これからも反米・反資本主義を掲げて、世界一自由で安全な福祉国家日本に守られながら「この理不尽な日本という国」を糾弾していくつもりなのでしょう。
勘違い人生はまだ続くようです。
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