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2022年5月11日 (水)

日本は消滅するか

テスラのイーロン・マスク氏が「出生率が死亡率を超えることがないかぎり、日本はいずれ消滅するだろう」とツイートして、衝撃が広がっているとか。

どの国も、特に先進国は少子化問題を抱えているとは思いますが、日本は少子高齢化の進み方が特に深刻だということですね。

でもそんなこと言われたって、高齢者が増える一方で子供が生まれない現状は容易には変えられないのだから仕方がないと思います。

こんなツイートがありました:

≪出生率低下が話題になる度に「金がないから子供を作れない!もっと育児に金を回せ!」的な言説がバズるけど、出生率低下の直接要因は「未婚化」なので、それをやったスウェーデンは結婚出来ない貧乏人から結婚出来る金持ちに金が流れて未婚率上昇&シングルマザー量産&出生率低下の3重苦に陥ってる≫


このツイートに対する反応:

≪スウェーデンの出生率は高いのでは?≫というツイートに対して≪移民の力であり、スウェーデン人は少数派になる未来が待っている≫という返信。

≪日本はバブル絶頂期間でも少子化は続いていたので、「お金」だけが原因でないことはもう確かですね。≫

≪1人で生活するより共働きの方がコスト面では有利になる(家賃も光熱費も折半になる)。経済合理性では、金が無い人ほど結婚した方が良い≫

≪男性は所得と婚姻率が比例しますが、女性は関係無いんですよね。なんなら高所得者層は婚姻率低い。≫

 

こうした意見はずいぶん前から言われていたし私もそう思っていたけれど、未だに「結婚できないのはお金がないから」という主張が幅を利かせ、政府がお金を支給するべきという意見が声高に叫ばれます。
たしかに給料が少ないから結婚できない、と言う人はいますが、それはこの少子化の主因ではない。

先日の「週刊新潮」コラムで五木寛之氏が結婚しない人が増えたことについて書いていました。
(主に女性の生き方・考え方が変わったからではないかというニュアンスで)、他人同士が一つ屋根の下に暮らすことで生まれる軋轢をかつては「我慢」をしながら夫婦暮らしたものだ。
ところが今はその我慢をしなくなった。結婚して家庭を持つということはお互いに、かなりの部分、自己を抑えて折り合っていくものだ。それにひるんで結婚に前向きになれない人が多いのではないか、という主旨です。

こういう言い方に反発する人は多いでしょうが、理由の一つであろうと思います。

こんなツイートもありました:
≪結婚したら自分のしたいことできなくなるのに
どうして子ども欲しいの?って感じはあります≫

豊かになると、子育てより自己実現に重きを置くようになるのも抗いがたい成り行きでしょう。

 

非婚、自己実現のため子供が忌避される時代、女性の社会進出・・・、色々な人が、あれやこれや少子化の原因を挙げますが、要するに人類の繁殖力が弱まったということかもしれませんね。

 

私はさしあたってこれが一番の要因じゃないかと思ってますけどね → 「『モテ格差社会』ですと」 

 

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コメント

私が小さい頃は「大きくなったら何になる?」と良く聞かれました。
無邪気な子は「野球選手」「お花屋さん」「ケーキ屋さん」などと答えていました。
学校教育を受けている時は男女の差はほとんどありませんでした。
ところが大きくなって結婚した女の子には幼い時に夢見ていたのとまったく違った生活が待っていました。
どうして女性は補助的な仕事しかできないのかしら?
家事育児の勉強なんて男の子も女の子もしたことがないのに、家事育児は女性が得意って誰が決めたの?
結婚すると日本の男女はスゴク不公平ですよね。
日本が変わらなければ婚姻率は上がらないし少子化はもっと進みますよ。
タリバンみたいに女性を教育から遠ざけますか?

投稿: イズミ | 2022年5月12日 (木) 04時28分

★イズミさん

>どうして女性は補助的な仕事しかできないのかしら?<

先人たち(女性)の努力のおかげで、女性も社会で活躍するようになりましたね。
女性たちも夢をかなえる機会を持てる時代です。
そのかわり、子供を産み育てることがとても難しくなりました。
それは政治や社会が出産や子育てをサポートしないからだ、と言われますが、事はそう簡単ではないと思います。


>日本が変わらなければ婚姻率は上がらないし少子化はもっと進みますよ。<

フランスや北欧など先進国の少子化政策の結果を見てもわかるように、どんなに手厚い支援をしても出生率はやっと2人を少し超えるぐらい。それも移民が担っています。
要するに人類が子供を産みたくなくなったのだと思います(女性の意識の変化だと私は思っていますが)。
政府がどんな対策をとってもその流れを変えることはできないでしょう。

出生率低下の主因は貧困化や社会のサポート不足ではない、と今や多くの人がわかってきました。
・結婚した夫婦が持つ子供の数が昔から変わってない →結婚しない人が増えているということ
・キャリアを積んだ高収入の女性が子供を産まない。産んでもせいぜい一人 →貧困が原因ではない

このことから考えても国の責任というより、人の意識の変化が少子化の流れを作っているとわかります。

それでも誰かのせいだと言いたいなら、それは夫かもしれません。夫の協力不足だとする妻は多いと思います。
協力しない夫についての話は私も色々見聞きしてきました。
これについては夫婦の問題ですので、二人で話し合って解決するしかありません。

でも、世界的に起っている少子化の根本原因はそんなところにはないと思いますよ。
私もこの問題についてはものすごくたくさん書いてきましたけれど、例えば→「専業主婦」考


投稿: robita | 2022年5月12日 (木) 09時11分

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