インバウンドで稼ぐ
昨夜のBSフジ「プライムニュース」は菅義偉前首相と森岡毅(株式会社刀代表取締役CEO)と篠原靖(跡見学園女子大学観光コミュニティ学部准教授)で、日本を観光立国として盛り上げる話をしていました。一部しか聴けなかったけど。
最後に視聴者からの質問がありました。「インバウンドがあまり盛んになるのは如何なものか。京都など外国人だらけで古都の良さが損なわれている」
森岡氏はそれを一刀両断、「フランスなど昔からずっとそれを言っています。それでも自分たちの世代だけでなく次の世代も食べていかなくてはならない」と。
中国人が観光地に殺到してあのけたたましさを振りまいているのを見るとたしかにうんざりします。
でも森岡氏の言うこともよくわかる。
日本は稼がなくてはならない。稼がなくては国民を食わせることもできなくなる。日本らしさを守りたい気持ちは誰しも持っているけれど、貧しくなってしまっては元も子もないと思います。
技術力を誇る日本ですから、それを生かせば色々な分野で稼ぐ力は持っているでしょうが、観光に生かせるコンテンツ面でも日本は非常に優れているのでこれを武器にしない手はないでしょう。とにかくあらゆる分野で稼ぐ意気込みを持たなくては日本は沈むばかり、というのもわかります。
保守派と言われる人々が日本の足を引っ張っているのではないかと思うことがあります。
「日本の伝統・国柄を守るべき」これを前面に押し出す人たちです。
その気持ちもよくわかるし、日本が日本でなくなる恐怖も確かにあります。
しかし考えてみると、長い日本の歴史上、外から何か巨大なものが押し寄せてきてそれまでの日本が大きく変わったことはあるけれど、それでも日本の土台・背骨は破壊されなかったのではないでしょうか。
歴史をよく知らないけど、仏教伝来、鉄砲・キリスト教伝来、黒船来航からの西洋文明の大波、これらの巨大な異物に襲われたその都度、その良いところを取り入れながらも日本は日本であり続けたと思うのです。
最後の大変化である敗戦による日本の変質だけは納得できないけれど。でもそれも長い年月がかかったけれど修復されつつあります。
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