「今日の感染者数」の発表をやめれば終息するのに
「ますだおかだ」のますださんがラジオで笑いながら紹介してたニュースの文言。
≪岸田首相が、感染者を確認する「全数把握」の見直しの検討に着手するよう指示した。≫
こんなに幾重にもクッションはさまないで「もうやめる」って一言で言えないものでしょうかねえ。
里見清一医師が週刊誌に連載中のエッセイ「医の中の蛙」で、6月ごろに風邪をひいて酷い目にあった経験を書いています。
以下要約:
≪咳とくしゃみがひどく、院内の発熱外来を受信したが「新型コロナ」ではなく、ヒトメタニューモウィルスというのが陽性に出た。
帰宅後、高熱が出、喉が痛くて声が出なくなった。 咳をすると左胸に激痛が走るのは、肋骨にヒビが入ったせいだろう。
ヒトメタニューモウィルス感染症の治療方針はこうだ:「抗生物質もステロイドも無効、数日から1週間で治ると患者に説明し休養と水分を取らせる」
私が経験したヒトメタニューモウィルスによる責苦はオミクロンの重症患者と全く同じようだ。
私は喘息の持病があるので、その悪化、肋骨骨折、丸二日眠れず体力を奪われた。これなら命に関わる事態になることもあるだろう。
今回の教訓は「オミクロン=新型コロナ」だけを、他の「普通の風邪」もしくは気道感染ウィルスと別扱いにする合理性はやっぱりないと、身を以て知ったことである。≫
「風邪」というのは年中流行ってるものですから、ほとんどの人は罹患して苦しい思いをしたことの一回や二回はあると思います。
高熱が出て下がったと思えばぶり返し、咳が止まらず夜寝られない。ごはんも喉を通らない。そんな状態が2・3日続く。医者に行こうにも立ち上がって歩く体力もない。
新型コロナでなくたって、そういう経験は私も何度もしています。持病があったなら、もっと年を取っていたなら、命を落としていたかもしれません。
オミクロンだけをいつまでも特別の感染症として扱うのは合理的ではないが、利権が絡んでいるからそう簡単には変えることはできない、とはテレビ以外のメディアではよく言われることです。
しかし、利権で潤っている人たちは別にしても、一般の人たちがいつまでも怖がっているのは、これからは風邪と名のつくものにはいっさい罹らないように生きていこうと覚悟を決めているということなのでしょうか。それならば人間の気道にとりついて悪さをするウィルスは全部「2類感染症」にしないと筋が通らないでしょう。マスクも永遠に外せないし、おじいちゃんおばあちゃんは死ぬまで孫に会えないということになります。
どこからあのウィルスをもらったか思い当たった里見医師が続けます。
≪そういえば先週、発熱外来の当番の時に男の子が二人受診した。二人とも「コロナ陰性」であったが、PCR検査で綿棒を鼻に突っ込まれるのを嫌がって大暴れした。感染対策はしていたが、あの時かもしれない。ヒトメタニューモウィルスは飛沫感染での感染力が結構強いらしく、これまた「コロナと同じ」である。 もちろんあの子たちは何も悪くないが、私の例から考えても、「新型コロナ」であろうとなかろうと子どもから高齢者に「風邪」がうつったりしたら、思わぬ重症化につながるリスクは常にありそうだ。
では、だから老人は子どもと接するなという結論になるのか。少なくとも私自身は、この数日とても苦しかったが、命を惜しんで小さい子にも会わず、引きこもってボケていくだけの年寄りにはなりたくない。≫
同感同感。
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