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2022年8月29日 (月)

カルトの「被害者」を救う

統一教会問題ですが、またぞろ「疑惑は深まった」と、延々続けることになるんでしょうか、他の大事な諸問題放っておいて。

でも実はこれはそんなに複雑な問題ではなく、持ちつ持たれつという政治家と支援者の関係でどこにでもあることなんだと思います。

自民党には「宗教団体との付き合いの何が悪いのかわからない」という議員もいますが、それは、政治家と宗教団体(他の色々な団体も)のおつきあいというのは普通にあるからということでしょう。

経済評論家の渡邉哲也氏が言うには「統一教会系の団体の会合に出たとか追及されてヘドモドしている政治家も情けない。そう言われたら、『いや、私、創価学会の会合にも、立正佼成会、霊友会の会合にも出てますよ。何が悪いんですか』と返事すりゃいいんです」

政治家というのは票をかき集めることに必死ですから、応援してくれるという人ならどんな人でも大歓迎でしょう。

選挙ともなると猫の手も借りたいぐらい膨大な量の手作業が必要になります。無償でやってくれるのならこんなに有難いことはありません。

野党でも統一教会と接点のある議員が続々と出てくるのも同じ事情だと思います。

与党も野党も関係しているとなると、統一教会側としては政治的思想に基づいた行動ではないことがわかります。

北海道大学の櫻井義秀教授:≪そもそも統一教会は日本を金のなる木として使って、日本の植民地支配を断罪し、贖罪させるという目標を持っています。これが日本の保守政治家と結びつくはずがないのです。政治家からすれば、選挙時のマンパワーを使いたい。教団は政治家と近しくなることで、日本での活動をスムーズに進め、活動を拡大したい。そういった利害関係でつながっているに過ぎません。≫

ですからこの問題は単純と言えば単純なのですが、マスコミや野党が騒ぎ立てることによって、モリカケサクラと同様に混迷を極め長引くことになるかもしれません。

これもやはり政府自民党の初動対応がまずかったということでしょうね。

そこいくと、富山県の新田八朗知事の対応はとても良かったと思います。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ff175bed00f13fce0026377fa45b041b63b20e57

問い詰めるテレビキャスターに対して丁寧に説明し、最後に穏やかな反撃に出たのは、なかなかのものでした。

国会議員もおどおどしたりごまかしたりせずに、これぐらい落ち着いて説明すれば済むことなのにねえ。

 

政治家たちの統一教会に対しての認識は、もう強引な金集めはやっていないだろう、程度のものだったでしょう。
本当にもう悪質なことはないのか調べもせずに関係を持っていたのは問題ですが、すべてを政治家のせいにしていいのかとは思います。

だって、信者たちが多額の献金をしたのは信仰心によるものであり、本人は騙されたとは思っていません。

家族や周りの人は脱会するよう懸命に説得をするでしょうが、それでも本人は信仰を捨てたくないのです。
それが洗脳の恐ろしさなのでしょうが、論理を説いてもなお頑固に信じ続ける人をどうすれば目覚めさせることができるのでしょうか。

日本人から搾り取ったお金が韓国に流れているのは腹立たしいことですが、それは信じて貢ぐ人がいるからです。

統一教会のような金集めは他の新興宗教でもあることかもしれません。

現政権にいる党も支持母体の宗教団体と一体化しています。嘗てはその強引な金集め・票集めがよく取り沙汰されました。今はどうなんでしょうね。調べた方がよくないですか。

この際、他の宗教も悪いことをしていないか、厳しく追及してみたらどうでしょう。

宗教弾圧だと言われるかもしれないけど、どんなに説得しても脱会しない人をそれでも救わなければならないのなら、カルト認定の基準でも作って胡散臭い宗教団体は国の力ですべて排除してしまうしかないじゃないかと思います。


因みに、消費者が「霊感商法」のような詐欺商法にひっかかって多額のお金を奪われたとき、お金を取り戻せるように消費者契約法を改正したのは2018年、安倍政権下だったそうです。

このことをメディアは今ひとことも報じない、と櫻井よしこさんが書いておられました。

 

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