生(せい)の無理強い
ひろゆき氏のツイートです https://sn-jp.com/archives/98881
≪少子化が続き、高齢者割合が増えてます。勤労世代の負担増を止めないと社会は持続出来ません。
「寝たきり老人の胃ろうに保険適用しません。飯が食えない老人は自費で生き残るか諦めてください」と言える政治家が必要になります。
嫌われる役割を未来のために誰が背負うのか?≫
思ってはいても、なかなか口には出せないことですが、はっきり言ってくれました。
これに対し、優性思想だ危険だ、というコメントが少なくありません。
しかし、これは優性思想に基づくものではありません。当事者本人の選択の問題としてとらえることが重要です。
財政問題を抜きにして、ひろゆき氏の意見を私は支持します。
そしてこの意見から「安楽死」の議論が導かれることを望みます。
どんな状態でも生きるべきだ生きさせるべきだと考える人は、寝たきり老人の毎日を長期間にわたってそばで見たことがあるのでしょうか。
寿命の終わりが近づいた高齢者の寝たきりは、病気で寝たきりを余儀なくされる若い人とは全く違います。
亡くなった私の母は胃ろうの処置を施した後、自宅で寝たきりのまま2年生きました。
様々な行政のサポートもあり、寝たきりになってからの介護は大変ではありませんでしたが、母本人にしてみれば、拷問に耐えていたのかもしれないのです。→「母の幸せ」
家族の自己満足より本人の幸せを第一に考えるべきと思います。
このことについて高齢者がもっと真剣に考えて声を上げなければいけないのではないでしょうか。
高齢者の皆さん、どんな状態になっても生きなければならないと思いますか?
よろしくお願いします ⇒
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コメント
とても難しいお話ですねぇ。わたしが常々思うのは、神様はその人に引き受けられない試練は決してお与えにならない、ということです。
なので胃ろうによって生長らえるご本人の苦しみ、そしてそれを見守る方々の苦しみ、これは神様が与えた試練か?はたまた人が与えた試練か?ということです。
この答えは、だれでも一足飛びに出せない問題です。うちには生まれながら重度の障害(仮死産により)の娘がおり、今年で34歳になります。
これまで家人が一人で面倒を見てきました。わたしはいままで一度として家人の泣き言を聞いたことがありません。
娘が30歳の時、歩ける距離に施設が出来入所しましたが、家人はほとんど毎日通っています。彼女はそれを当たり前のように思っているようです。
重度の障害ですから世間様の世話になりっぱなしですが、わたしはこれが神のお与えになった試練であるなら、と色々思うところがあります。
戦争の中で苦しむ人々も、飢餓の中で苦しむ子供たちも、娘のような重度の障害者も、胃ろうで生長らえる人も、それらに関わり合う全てのひとに影響を与えていることは確かです。
人はこの世に生まれ、良くも悪くも様々な出来事に遭遇して魂としての学習をしていると思うのです。長文になり失礼しました。
投稿: 十七匹橋 | 2022年10月19日 (水) 11時07分
★十七匹橋さん
ご意見有難うございます。
>神様はその人に引き受けられない試練は決してお与えにならない<
クリスチャンのかたがたからよく聞く言葉です。でも、その苦しみが取り除けるものであるならばできるだけ取り除く努力はしたいと思います。
本文にも書きましたように、死を待つばかりの寝たきり老人と何らかの障害を持つ若い人とでは全く違う視点で見るべきだと思います。
意思を示すことができない寝たきり老人、少なくとも元気な時に「無駄な延命だけはしないでくれ」と懇願していた人を無理やり生きさせることが良いこととはどうしても思えません。
これはそんなに難しい問題でしょうか。
リビング・ウィル(事前指示書)を制度化しようと国会議員が動いたことがありましたが、反対(たぶん弁護士会)にあって潰されたそうです。望む人が多いのに何故邪魔をするのでしょうか。
これは介護をする人の負担の問題ではないし、財政の問題でもないと私は思っています。「母の幸せ」で書いたように、寝たきりの本人の願いを聞いてあげたい、その一心です。
>それらに関わり合う全ての人に影響を与えていることは確かです<
これはよくわかります。中心になって介護をしていたのは母と同居していた妹ですが、私たちは介護という経験をして本当に良かったと思っています。
でも、そんな成長物語なんて、当の寝たきり老人にとっては知ったことではないし迷惑でしかないと思います。
少なくとも私がもし寝たきり老女になったら、介護人の精神的成長や達成感のために拷問のような生活を無理やり続けさせられるのは勘弁してほしいと思います。
繰り返しますが、もう老衰で死ぬとわかっている寝たきり老人の延命は、十七匹橋さんが列挙された「戦争の中で苦しむ人々、飢餓の中で苦しむ子供たち、娘のような重度の障害者」と同列に扱う問題ではないと思います。
投稿: robita | 2022年10月19日 (水) 14時19分
もう一つ、家族が寝たきり老人に胃ろうをして生きながらえさせてくれと懇願する中には、祖父母の年金をあてにしている場合も少なくないので医療現場では胃ろうには反対の人が多いようです。知人の医療関係者から聞きました。
投稿: robita | 2022年10月19日 (水) 14時23分
お久しぶりです。
母も長い事胃ろうで生き延びてました。
しかし、母の経験を生かして父にはお断りしました。
そのように、家族が決断しないといけないと思いますね。
家族でも意見はさまざまで難儀のようです。
我が家は、すっきりと決まりましたが。
いつか、見知らぬ方から年老いてる姉が「胃ろう」の事で家族ともめてると聞きました。
その方は、世話する者の身になって欲しいわと言われてたのを思い出します。
ひろゆき氏、よく言ってくれましたね、ほんとになかなか言えないものです。
投稿: あられ | 2022年10月21日 (金) 08時48分
★あられさん
>母の経験を生かして父にはお断りしました<
そうでしたか。口から食べられなくなった時、そして回復の見込みがなくなった時は人間の寿命が尽きる時と考えて、自然に逝かせてあげたいと思いますよね。
この問題は周りの人の思惑より、寝たきり老人本人の意思を優先すべきだと思うのです。
そのために、事前に希望を伝えておくことがとても重要だと思います。制度化して書式を用意してもらえばより伝わりやすくなると思いますが、みんながこの問題に関心を持てば口頭で伝えておくだけでも有効性が増すと思います。
投稿: robita | 2022年10月21日 (金) 10時45分
みんなが関心持てばいいのですが、
いろいろ意見を言う人がいるのは当たり前、
ほんとに、制度化して書式を用意してもらばいいのにと思います。
ご返事ありがとうございます。
我が家も主人が高齢化となり、いろいろと考える事が多いです。
今は、両方とも元気でいますが。
投稿: あられ | 2022年10月21日 (金) 19時36分
★あられさん
70過ぎるといつ何どき倒れて喋ることもできなくなるかもしれない可能性を考えて準備しておかないとね。
投稿: robita | 2022年10月21日 (金) 20時49分
これは「東京から来た息子症候群」とか、「カリフォルニアから来た娘症候群」とか言われている例のあれですね。
今まで本人、医師、同居家族で決定していた治療方針を、遠くに住む親族がちゃぶ台返しするあれですね。
東京に住む息子もカリフォルニアから来た娘も、あなた達の言っていることは正しいですよ!!
でも本人も家族もみんなが不幸になるのにね~。
投稿: イズミ | 2022年10月23日 (日) 02時04分
★イズミさん
普段面倒を見ていない親族が治療方針に文句を言うんですね。
そういうのもあるけど、祖父母の年金で家のローンを払っているから死なすわけにいかないという事情の家族もあるそうで💦
投稿: robita | 2022年10月23日 (日) 09時24分