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2023年1月23日 (月)

いつか世界はひとつに

私は時々twitterで議論をします。
主に「改憲すると日本は侵略者になる教」信者の方々とです。

去年、次のようなツイートを見かけましたので返信してみました。
以下やりとり:
Iさん:≪偏狭な国家や民族などというアイデンティティに拘る、あるいは拘ることが出来るのはどうしてなんでしょうか・・・
自分にはさっぱり理解出来ないです。≫

robita:≪今のところ世界中が「国家」という枠組みで動いています。
その枠内で国民が幸せを得る(利益を得る)つまり国益を追及するとなると、一体感・連帯感が必然になるのでは。
世界が一つになるのはまだまだ先のことでしょうから、日本だけがアイデンティティを捨ててしまうことには大きな不安があります。≫

Iさん:≪私は「拘り」について語っています。
日本人であるというアイデンティティを捨てる必要は説いていません。
つまり「拘りが強すぎるのではないか・・・」と言っているに過ぎません。
その上で、日本だけでなく全世界的に進んでいるかに見えるナショナリズムへの傾倒に、強く危機感を覚えるのです。≫

robita:≪そうですね。ナショナリズムが強くなりすぎると危険です。
でも日本人のナショナリズムなんて可愛いもので、こだわりが強すぎる人たちも一部いますが、
日本という国がその人たちに引っ張られて暴走するようなことはないでしょう。    
日本人は他国に比べて穏やかで優しいですよ。≫

Iさん:≪先の大戦を振り返って、この1世紀にも満たない間で、
日本人のメンタルが根底から大きく変わったとは私には思えないのです。
私が恐れているのはそこであり、国家や民族レベルではなく、
全人類レベルでの視点を育み育てていく必要性を強く痛感しているのです。≫

robita:≪先の大戦以前は多くの国が戦争をし、先進国は未開発地域を植民地にして現地の資源や人材を搾取していました。
それらは特に「悪行」として扱われることもなく、生存競争・国益獲得の手段として行われていたのではないでしょうか。つまり「そういう時代」だったのです。
そんな時代の価値観の中、日本は特に悪い国だったのでしょうか。
むしろ日本より乱暴で傲慢で狡猾な国などたくさんあったと思います。
第二次大戦終結後もいつも世界のどこかで戦争が起こっています。
時代が変わったのに彼らはまだ戦いをやめません。
Iさんは「日本人のメンタルは変わっていないのでは」と大変心配しておられますが、
いまだに懲りずに戦争を起こす他の国々のメンタルの方が私はずっと心配ですけどね。
大丈夫、日本は進んで戦争などする国じゃありませんよ。私は祖国を信じています。≫

Iさん:≪祖国を想われるお気持ちは理解しますが、
他国と比較なさって自国は優れていると信じて疑わないこと自体が、戦禍を呼び寄せていると私は思うのです。
「あの国とは違う」「○○人とは違う」そうした違いに拘れば拘るほど争いの種を産むことに、
もっと多くの人に私は気づいてもらいたいのです。≫

robita:≪「他国と比較して日本は優れている」と読み取られたのですね。
私はそんなことは言ってなくて、
日本をことさら戦争を起こしやすい危険な国だと思い込まないでくださいね、と言っています。≫

Iさん:≪「国益を追及するとなると、一体感・連帯感が必然になる」と
ナショナリズムを強く肯定されているようにもお見受けします。
また、先の大戦を「そういう時代」だったからと正当化してはならないと私は考えます。
私が大切にしたいのは、人類共通の公益であり、課題なのです。≫

robita:≪私は「ナショナリズムが強くなりすぎると危険です」と書いていますよ。「強く肯定」って何でしょう。
一体感とか連帯感は国家である以上必要なものです。国民がバラバラでは国家を成す意味がありません。
「ナショナリズム」というのは度が過ぎると排他的になるので危険なのです。
 
 >先の大戦を「そういう時代」だったからと正当化してはならない<

歴史に学ぶことは必要ですが、今の価値観で過去を裁いていいものだろうかと私はよく疑問に思います。
Iさんは幕末・明治に起きた数々の戦争について当時の人々を断罪されますか。
日清・日露の戦争はどうですか。
有史以来、世界中のあちこちで戦争が起きました。人類の歴史とはまさに「戦争の歴史」です。
その戦った人々はすべてしてはならないことをした罪人なのでしょうか。
抗いがたい歴史の流れの中に戦争があります。第二次世界大戦も同じではないでしょうか。
それは「正当化してはならない」などと後世の人間が論評するものではないと私は思います。

二度の世界大戦後、人類はようやく「戦争はもうやめよう」というところまでたどりつきました。
それでも、相変わらず国同士のぶつかり合いはありますし侵略者は現れます。 
     
でもきっといつかは仰るような「人類共通の公益」をなんとか実現できるようになるんじゃないかと思っています。
EUの歴史を見ると恐ろしく時間はかかると思いますが、きっといつか☺️≫

 

このあと、返信はなくなりました。

強固な思想はちょっとやそっとでは揺らぎませんから、きっと考え方の違う人と議論しても無駄だと思われたのでしょうね。

 

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