個人の自由と国家の存続
岸田首相が「異次元の少子化対策をやる」といって張り切っておられるようですが、子供手当をいっぱい提供して「産んでください」とお願いするのでしょうか。
う~ん、かけたお金のわりにあまり効果は期待できないと私は思いますね。
なぜかといえば、たびたび言ってますが、少子化の主な原因は「子育ての費用が出せない」ではないからです。
そりゃあ助かる人もいるだろうし、二人目三人目を産む気になる人もいるとは思います。でもそれで増える子供の数なんて微々たるものだと思います。
要するに「非婚」が主な原因です。婚姻自体がすごく減っている。非婚・結婚年齢の高齢化が増加しているのは事実です。
なぜ結婚しないかといえば、
例えば先日の「日曜報道ザ・プライム」でとったアンケート:
結婚しない理由
女性:一位 適当な相手に巡り合わない
二位 自由や気楽さを失いたくない
三位 必要性を感じない
四位 趣味や娯楽を楽しみたい
男性:一位~三位までは女性と同じで、四位に「結婚資金が足りない」
そして、男女ともに8割以上の人は結婚したいと思っている、と。←これ重要です。
結論を言えば、結婚したいのに適当な相手がいない、そういうことです。
「適当な相手」とは、いろいろな面である程度の水準以上ということだと思います。
特に女性にとっては相手の収入は一番の関心事でしょうから、国のやるべきことは給料が上がるように経済を活性化する政策を進めることでしょう。
それと同時に国民のほうも、産める人はなるべく産む努力をすることが求められると思います。
このまま出生率が下がり続ければ国は衰退に向かうしかない。
衰退したら「自由や気楽さを失いたくない」とか「趣味や娯楽を楽しみたい」などと幸せなことも言ってられなくなります。
前回の記事に書いたマスク問題もそうだけど、日本が沈んだままなかなか浮かび上がらないのは、きっと日本人は「個人の自由」と「国家の一員としての自覚」に折り合いをつけることがとても下手だからなのではないかなあと思ったりします。
よろしくお願いします ⇒
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コメント
日本は婚外子を出産した女性にはとても厳しい国です。
たとえ父親が認知したとしても結婚しないで子供を産んだ女性は白い目で見られます。
非嫡出子も将来いばらの道を歩まなければなりません。
robitaさんがおっしゃるとおり非婚が少子化の原因だと思います。
結婚したカップルのほとんどは国からのお金に関係なく子供を産んでいますよ。
結婚しなければ子供を作ってはいけないという道徳観が無くならない限り、
いくらお金をばらまいても少子化は止まらないと思います。
それからシングルマザーでも子育てに困らないように育児資金と教育費を手厚く補助すべきです。
フランスが出生率を上げたのはどうしてなのか、もっと知るべきでしょう。
投稿: イズミ | 2023年1月26日 (木) 04時33分
★イズミさん
>日本は婚外子を出産した女性にはとても厳しい国です。
シングルマザーへの子供扶養手当は当然国から出ていると思いますが、それが不当に少ないのか、私にはよくわかりません。
「白い目で見る」というのは人の感情ですからなくならないと思います。でも未婚男女の8割以上が「結婚したい」と言っているからには、日本はきっと若い人もまだまだ保守的なんでしょう。
ただ、シングルマザーを白い目で見るというのは実情を表しているかな、とは思います。例えば隣の娘さんが婚外子を産んだとして、差別的な言葉を投げつけたり隣家との付き合いをやめたりしないと思います。(都市部だけなのかもしれませんが)
まずは本人が堂々とすることだと思います。
事実婚やシングルマザーが多いフランスが子供を産んだ人に対して手厚い支援をし、3人目からは働かなくても子供を育てることができる、というのをずいぶん前に聞いたことがあります。主に移民がその恩恵を被っているとも。
そういったことに疑問を持つ国民も多いとも聞きます。
なりふり構わず(国柄を損ねても)子供を増やす政策を進めるのか、一線は越えない程度に何とか策をひねりだすのか、国民が選択しないといけませんね。
投稿: robita | 2023年1月26日 (木) 09時10分