泥の上に開く蓮
亀井静香氏は盟友の石原慎太郎氏のことを「彼は首相にはなれない。首相というのは汚いことに手を染めなければならないこともある。そうでなければ務まらない。石原慎太郎という男にはそれはできないだろう。」と言っていました。
総理大臣の責務は国民の利益を守ることです。そのために物事を進める時にどうしてもきれいごとでは済まない場合がある、というのは、大人であればだいたい理解できるものです。
マスコミや野党などは年がら年中「首相の悪だくみ」みたいなことを言い募って攻撃しますが、日本の歴代首相でそんなに悪い人がいたとは私は思わない。
歴代首相はみんな、たとえ民主党政権の時であろうと、日本という国のために働いてきたのです。日本を潰してやろうと思った人もいないし、自分と仲間の利益だけを守って国民を見捨てようとした人もいない。
愚かな判断であっても、それはその首相なりに「国の利益になる」と考えてやったことだと思います。ただ判断が愚かしく間違っていたというだけのことでしょう。愚かな人を首相にしてはならないのではありますが。
政権周辺のさまざまな事象をほじくり返して「彼らはこんなに悪いことをしている」と書き連ねて政権批判をする評論家やノンフィクションライターなどもいますが、国を何とか守り安定させたいと日夜考え続けている総理大臣が私利私欲にいそしむ暇ってあるんでしょうか。
国内対立、利益相反というものはもちろん存在します。
そこは民主主義によって選ばれた首相として過半数の国民の期待に応えなければならないでしょうし、なにより、たとえ大多数の国民の要求に反しても国全体のことを考えて判断しなくてはならないこともあるでしょう。
もし、ある方針が特定の企業の利益に結びつくものだとしても、結果的に国全体の繁栄につながるならば進めていく決断も必要でしょう。国のかじ取りとはそういうことだと思います。
これからもマスコミや野党や国民からの厳しい批判は続いていくでしょう。
政策批判はあって当然ですが、スキャンダルを追及し続けて国政を遅滞させるのは実にバカバカしいことです。そういうのはほどほどにすればいいのではないでしょうか。
清廉潔白というのは理想ではあるけれど、理想だけでは国民を守れない。
美しいことや汚いことの歴史の積み重ねの上に今の私たちって生きているんですよ。
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コメント
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投稿: | 2023年2月 9日 (木) 21時34分