嗚呼ネトウヨ
保守派論客たちに心酔して柔軟さを失い、言うことなすことすべてに賛同してしまう人たちがいます。
保守論客が左翼の悪口を言えばその尻馬に乗っかったり、自分たちが応援する保守政治家を愛するあまり、対立候補やその支援者に罵詈雑言を浴びせたりすることはよくあります。
高市早苗大臣はそのような人たちに一昨年の総裁選の時に苦言を呈したことがあります。→ 「応援の作法」
日本を押さえつけようとする中国や韓国に媚びへつらう政治家には確かに腹が立ちますが、応援する政治家本人が迷惑するようなことはやるべきではない。高市さんを応援しているのはこんな奴らか、と思われてしまうじゃありませんか。
そういう人たちが橋下徹氏を執念深く批判するのも、彼が親中国だと決めつけてのことでした。
しかし世界のほとんどの国がそうであるように、いまや中国なしには経済が成り立っていかないのであれば、中国を商売の相手として利用するのは悪いことではないと思います。
橋下さんは中国の尖閣周辺での行動や日本人をスパイ扱いして拘束するなどの暴挙を激しく批判し、日本もスパイ防止法を作って対抗すべきだと主張しています。国の安全に関する考え方は実にまともです。
けれども地元大阪で中国と取引のある多くの中小企業を無視するわけにもいきません。
倒産して大勢の従業員が路頭に迷うことになれば大阪の経済はどうなるのでしょうか。
国家間の関係は複雑なものだと思います。
国際政治のことはよくわかりませんが、あの国のやることは間違ってるからと言って関係を断ってしまうことはできません。
保守派に人気のあった自民党の松川るい議員も、韓国の尹大統領を高く評価し日韓関係の改善に期待していると発信しただけで、親韓だ、売国奴だなどと批判されるようになりました。
外交ってそんな簡単なものじゃないと思うんですけどねえ。
「正義」のためには少々貧乏になってもいいじゃないか。日本人の誇りを持って生きていこうじゃないか。そう、「武士は食わねど高楊枝」・・・「ネトウヨ」ってそういう人たちなんだなあ、とこの頃思います。
国が豊かになるには、儲けるためには、どうすべきなのか。もう少し器用にというか、ドライに割り切った考え方をしてもいいんじゃないかなあ。
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