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2023年6月30日 (金)

日本人の冤罪には無関心な人権屋さんたち

戦時中に端島炭鉱(軍艦島)で働かされた朝鮮人労働者の過酷な状況だとして、NHKが「緑なき島」という短編映画を昭和30年にテレビで放映しました。
これが強制労働させられた証拠として韓国で利用され続けてきました。

坑内での労働が厳しいものだったのは確かですが、そこでは日本人も朝鮮人も同じように働いていた、むしろ朝鮮半島から来た人々はその労働に慣れていないから危険な仕事は熟練した日本人労働者が引き受けていた、といったことは端島住民の証言もあって前々から言われていました。
また、このNHKの映像は戦時中ではなく、戦後撮影されたものではないかとの指摘もたびたびありました。
しかしNHKはそういった疑問には答えようとしませんでした。

今月19日、あのフィルムは昭和30年、つまり戦後に撮影されたものであることを、NHK幹部が自民党会合で明かしました。

戦時中の強制労働の記録フィルムなどではなかったことが判明したのです。

でも、NHKはそのことをテレビのニュースで報じてないそうですし、慰安婦問題と同じように、真実が広まることはなく、相変わらず韓国は「慰安婦」「強制労働」その他を問題視し続けて優位に立ち、日本を脅して利益を得ようとするでしょう。

事実、韓国が切望していた「ホワイト国に戻すこと」も「日韓スワップ協定再開」も日本には何の見返りもなく、韓国の思い通りになりました。

日本は泣く子に勝てず言いなりになる運命なのでしょうか。

尹大統領は話の分かる人だと思いますが、国民や言論界に正しい情報を提供して反日感情を韓国から払拭するということまではできません。
「慰安婦も強制労働も嘘だった」とか「日本からの莫大な補償金のおかげで韓国は発展した」とかの事実を口にすれば大統領ではいられなくなるでしょう。

事実は広がりにくく、デマは広がりやすくなかなか訂正されない。

自民党の有村浩子議員、小野田紀美議員、和田政宗議員らが、デマで日本が貶められることについてたびたび国会質問を行っていますが、テレビニュースでは取り上げられません。

 

こんな理不尽な状況はいったい誰が作っているんだろうねえ。


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2023年6月26日 (月)

戦国時代のお花畑

NHK大河ドラマ「どうする家康」がこのところ、ファンタジー色を強めてきたとツイッターで話題になっています。

家康の正室、築山御前はつねづね戦乱の世を憂えていて「いくさのない世の中を作るにはどうしたらいいのか」と考え続けています。
憲法9条の精神に目覚めた彼女はひそかに同志を集め、戦をせず話し合いで物事を解決する計画を練り上げます。
武田勢と戦い続けると見せかけ、信長をあざむく。他の大名も巻き込んで「いくさのない慈愛の国」を作ろう、というのです。

家康の生母於大が嫁いだ久松氏や武田の家臣穴山梅雪らはこれに賛同し、「(戦の原因となる)恨みなど捨ててしまえばいい」、「あらゆる事柄を話し合いで決めるのだ」と大乗り気です。
  
昨日の回では、築山は家康とその重臣たちにその計画を打ち明けます。
「奪い合うのでなく、与え合うのです。さすればいくさは起きませぬ」
「どうか私たちと同じ夢を見てくださいませ」と懇願します。
ヒステリックな悪女と評されてきた築山御前とはずいぶん印象が違います。

その壮大な計画を家康たちも受け入れますが、信長はそれを知って激怒。
築山御前は罪を一身に負って殺される・・・・

なんか変ですね。
家康も賛同したのになぜ築山だけが殺されるのか。

まあ色々疑問は湧きますし、SNSでも賛否両論。

私は次のツイートに共感しました。https://twitter.com/dan_dandon_don/status/1672928829810315264
<現代の諸問題に物申したいのなら別枠でやってくれ…戦国大河でこんな現代価値観の説教臭いシーン見たくないのよ…それより諸大名の駆け引きや戦の攻防が見たいのよ…>


そりゃあ、どんな時代でも戦いに倦むこともあるでしょう。戦で殺し合うのを残酷だとも思ったでしょう。「平和」という概念もあったし、話し合いというか、取引で戦争を回避した例だって実際にあったでしょう。

でも、当時は大名単位、お家単位で自分たちの利益を考えていました。
陣取り合戦こそが生きるよすがであったあの時代の武士たちが、悟りを開いた僧でもあるまいに、「違う国同士、お互いに助け合えば戦う必要はない」という発想があったとは思えないのですよね。

理想を語りたい気持ちはわかるけど、歴史を描く大河ドラマでそれをやらないでほしい、白ける、という思いです。


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2023年6月24日 (土)

タイタンの最期

深海ツアーの潜水艇「タイタン」は海中で破滅的な最期を迎えたようです。

当初の報道では、消息がわからず酸素はあと40時間、ということでした。

数千メートルの深海で艇にトラブルが起き、連絡も取れない。酸素は刻一刻と減っていく・・・そういう状況は想像しただけで胸が苦しくなる思いでした。乗員の恐怖はいかばかりだったでしょう。
何が起きたのか、今どこにいるのか、そういうことがわからない状態で、しかも深海となると救助といってもできることなどほとんどありませんでした。

今朝のテレビで海洋問題研究家の山田吉彦教授の説明を聞いて、乗員は苦しむ間もないほど一瞬にして亡くなったかもしれないなと思いました。

船体の欠片が複数見つかったこと、当時近くの海域にいた米海軍が、タイタンの通信が途絶えてほどなく爆発音を感知していたことなどから、「爆縮」を起こしたと考えられるそうです。

あのような深海では船内の数百倍の圧力がかかり、船体に少しの傷でもあれば一瞬で「爆縮」が起こります。「爆発」の反対で押しつぶされるということですね。

以前から安全性が疑問視されていたとのことですが、なぜそんな潜水艇がツアーに使われていたのでしょうね。よくわかりません。

でも、あの狭い空間で5人の方々が恐怖に怯え、苦しみながら長い時間を過ごしたのではなさそうで、命を失うのはお気の毒ですが、ご遺族(となられる)方々の気持ちも少しは救われるのではないかと思います。


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2023年6月21日 (水)

敵愾心むき出しの平和主義者たち

れいわ新選組の山本太郎議員に対する懲罰が見送られました。

それを受けて、同党の大石あきこ議員のふざけたツイートがこちら→https://twitter.com/oishiakiko/status/1670996587391373312

<【懲罰粉砕しました】
罪をでっち上げ、山本太郎への支持が増えたのにビビり、最後っ屁かまして逃げて行きよったなー。自民、公明、立憲らは。
本人「反省」なんかしとらんで。>


ええ年こいてなにイキッとんねん、と関西のかたなら仰りたいところではないでしょうか。


教祖たる党首の考えや行動はすべて正しいと盲目的に信じ、崇め、従属する・・・、れいわ新選組が某カルト宗教団体にたとえられているのをSNSでよく見かけるのですが、そういうことかと思いました。
自分たちの教義を信じない者(世間)を敵とみなし、戦うことに喜びを見出し結束を強めているように見えます。冒険物語の主人公にでもなったつもりなのでしょうか。

教祖とその信者たち→https://twitter.com/Dugong_ha_daiji/status/1670353888124506112 

    https://twitter.com/TTechker2/status/1670633731823144961   


変わった行動・目立つ行動で信者を増やそうとしても、常識的な世間からはかけ離れるばかりで孤立を深めていく・・・先鋭化したかつての学生運動を思い出します。


入管法採決の時、委員長を守るための人垣に何度もダイブしたことを、「反省なんかしとらん」って何ですか。
数々のパフォーマンスを繰り広げて国会をもてあそぶような人たちを国民の代表として国会に送っていいのか、疑問に思う次第です。

 

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2023年6月19日 (月)

遵法

6月24日に始まるNHK社会派ドラマ「やさしい猫」がSNSで話題になっています。
「強制送還される外国人の夫を救うため、国を相手に裁判を起こした女性の闘いを描く」となっていますが、ちょっと心配です。

まだどういう内容なのかわからないので決めつけることはできませんが、日本で働く善良な外国人とその家族を苦しめる冷酷な日本政府、という構図で描かれるのではないことを祈ります。

日本にはたくさんの外国人の方々が住んでいて、彼らの中には日本の規則を守り真面目に生活をしている人もいれば、不法滞在している人もいます。働かず生活保護を受けている人もいます。
日本が好きで住んでいる人もいれば、日本を憎んでいて利用するだけ利用してやろうと企む邪悪な人もいます。

入管の職員が暴れる外国人を何人かで抑えつけている映像をSNSで目にすることがあります。
法律に則って強制送還が決まった不法外国人が抵抗してるらしいのですが、これをもって「日本の入管は血も涙もない」みたいなことを拡散する左翼連中もいます。

問題のある外国人に居座られ、そういう人がどんどん増えると治安も悪くなるのでどの国にも出入国管理法や難民認定法があると思うのです。
何も日本が特別厳しいというわけではないと思います。

入管法改正の時は、改正されると抜け道が塞がれると思ったのか、外国人によるこういうデモも頻発しました。→https://twitter.com/24newseveryday/status/1664489403690151937
「日本政府は外国人の人生をなんだと思っているのか」

「なんだと思っているのか」って、法律を守りなさいと言ってるだけだと思うのですけど。

こういう人たちを熱心に支援する日本人がいるのがまた厄介です。
中には国会議員もいます。社民党などはその筆頭です。不法外国人に「こうすれば滞在を延ばせる」と指南しているという話はよく聞きます。

 

この社民党国会議員は、しょっちゅうこの手の発信をしています。→https://sn-jp.com/archives/128310
<この社会に、ヘイトスピーチを生み出しているのは政治だと思う。例えば朝鮮学校への補助金カットや高校無償化排除。官製ヘイトが、ヘイトスピーチを生み出す社会を作り、お墨付きを与えている。この間の入管法やLGBT理解増進法もそう。政治の現場で闘う。>

反日教育をしている朝鮮学校に日本の補助金を出すほうがおかしいでしょう。官製ヘイトなどと妙な言葉で人々を煽るのもやめてほしい。
日本人のための仕事をせず、外国人のために「政治の現場で闘う」と言われても日本人が困るだけです。なんでこんな人が国会議員になったんだろう。なんでいつもいつも日本が悪いと言いたがるのだろう。

 

「やさしい猫」(中島京子)の原作のレビューを見てみたのですが、「入管ひどい」「入管恐ろしい」「強制送還される外国人が可哀想」「入管がこんなに非人道的とは知らなかった」という感想であふれていて、これらを読むだけでは悪い入管職員が可哀想な外国人をいじめている、という印象しか持ちません。
それは事実なのでしょうか。

そのドラマが外国人の不法滞在を美化するような内容でなければいいのですが。
悪質な人もいますから。

 

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2023年6月13日 (火)

マイナンバーカード

マイナンバーカードにまつわる数々の不具合に人々は不安、不満を募らせ、「何やってんだ」「もうマイナンバーカードなどやめろ」と騒ぎ立てます。

野党の議員たちも政府を批判し、厳しく詰め寄ります。

こんなツイートも→https://twitter.com/knife900/status/1668165764321538048

2010年当時の原口総務大臣が提案したマイナンバーの大原則なんだそうですが:

1. 国民の権利を守るための番号であること

2. 自らの情報を不正に利用・ストックされず、また、自らこれにアクセスし確認・修正が可能な、自己情報をコントロールできる仕組みであること

3. 利用される範囲が明確な番号で、プライバシー保護が徹底された仕組みであること

4. 費用が最小で、確実かつ効率的な仕組みであること

5. 国と地方が協力しながら進めること

これらが全然守られてない、と批判されているのですが、いや、そりゃあマイナンバーの安全性は守られなければいけないのは当然ですが、ミスが起きてこういうことになっているわけです。思ったようにはうまくいかないという、理想と現実のギャップですね。

 

こういう批判の嵐を見ていてよく思うのですが:
汗をかきかき、必死になって仕事をし、ミスが見つかって焦りながらも一所懸命訂正作業に勤しんでいるところ、その仕事の担当でない人たちが傍に立って「早くやれよ!」「ほらまたそこ間違ってる!」とかなんとか喧しく言ってくる・・・、そういうのって邪魔なだけで、よけいあわてて作業効率が落ちるんじゃないでしょうか。

もちろんミスがないほうがいいし、何回も同じ間違いをしてほしくはありません。甘やかせ、という意味ではないです。
でもミスが続いたからと言って、マイナンバーカード自体を廃止しろ、みたいなことを大合唱したら、誰でもやる気など失せてしまいます。

そもそもマイナンバーカードは「行政の効率化や国民の利便性を高める」ためですから、悪いものであるはずがないですよね。
そのカード一つで税金や年金や健康保険の情報などもわかるわけなんでしょう?複雑なことが大嫌いな私なんか便利で良いと思うんですけどねえ。国民一人一人の情報が把握されれば行政効率が上がるだけでなく、不正も見つけやすくなります。
ベーシックインカム制度なんかも簡単でいいじゃないかと思うほうですから。余談ですが。

もともと国民に番号をつけるという案は佐藤内閣の頃からあったそうですが、民主党政権の時にマイナンバー制度として具体的になったようです。
政権を担当すれば、国民IDカードが必要だと痛感するようになるんでしょう。

で、今、自民党政権だからミスが多発してるんでしょうか?
どの政党が政権とってもそんなにうまくいくとは思えませんけどね。そう思いませんか?

文句ばかり言うのでなく、頑張れと私は応援したいです。

政権を取れば誰でも国のため国民のために働くものだと思いますよ。(一部そうでない政治家もいますが)


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2023年6月11日 (日)

新安保法や共謀罪の時と同じ大騒ぎの繰り返し

入管法改正案が法務委員会で採決される際に、れいわ新選組代表の山本太郎氏が委員長を取り囲む人垣に何度もダイブして採決を阻止しようとしました。https://www.youtube.com/watch?v=9ZrdDE3L6Wo
あんなことして採決が中止されると思ってるのでしょうか。

最後は多数決で決めるしかないのにねえ。

お笑い芸人の村本大輔さんが「体を張って止めようとした山本太郎の行動は人として誇らしい」と。 https://sn-jp.com/archives/127544
思い込みが激しすぎるツイートにため息しか出ない。

こういう人は他の人の意見を聞かないし、従って話し合いも成立せず、永遠に分かり合うことはできないんでしょうね。

入管法改正について、「サンデーモーニング」の出演者たちがこんなこと言っていつものように日本を貶めていたらしいです。 https://twitter.com/sharenewsjapan1/status/1667726807490088960

不法外国人に対してあまりに緩かった今までの法律を改正しただけなのに、なぜこんなに非難されなくちゃならないんですかね。

「日本の入国管理局が悪で、審査される外国人はすべて可哀想な弱者」という構図を作ってどうするつもりなのかな。

入管の問題に限らず、「外国との軋轢はすべて日本が悪い」__そんな印象操作を熱心に行う邪悪な勢力が日本にはいます。
そういう人たちがなぜ地上波テレビで自由に偏向番組を作ることができているのか、不思議ですよねえ。

彼らが偏向報道をするのは権力を持っている以上仕方がないとしても、視聴者がその気になれば変えられます。
「サンデーモーニング」や「報道特集」などの反日番組が終わらないのは一定の視聴率があるからでしょう。

視聴者が賢くならないとおかしな番組はいつまでも続きます。

日本のような自由な民主主義国ではマスコミは政権よりずっと怖いのです。


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    関連記事:「支配の構造」 

 

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2023年6月 9日 (金)

入管法改正でひとまず安心

昨日入管法が可決されました。
左翼の方々はこの法案を「入管法改悪だ」と言って激しく反発していましたが、良識ある国民にとってはようやく可決されてホッと一安心です。
法律を守って普通に暮らしている善良な外国人の方々にとっても、この改正で何も困ることはありません。

「外国人差別だ」といった悪意ある嘘を広める人たちの目的は何かといえば、「無法者だろうが何だろうが日本に大勢の外国人を流入させ混乱させて国家体制を破壊し、自分たちの理想郷を作る」、これしか思いつかないのですよね。
不法外国人が法の網をかいくぐって日本に寄生し続けるのを防ぐため新たな法整備をするのは国として当然なすべきことなのに、それに反対する人たちの意図はそれ以外ないでしょう。
そういう人たちが国会議員の中に少なからずいるということ、そしてその人たちを当選させている国民が、無知なのか確信的なのか、存在するということに私たちまともな国民は警戒する必要があります。

確信的でなく、無知ゆえに左翼の扇動に乗ってしまう人も多いでしょう。

若い人のこんなツイートを見ました。→https://twitter.com/IwamotoNana/status/1666642537187270656

どれほど人を痛めつけ、死に追いやれば気が済むのか。

いかにも政府が極悪非道であるかのような言い方です。
専制国家の圧政に苦しめられ革命を起こそうと立ち上がった民衆の気分に浸っているのかな。100年前か。

こんな風に思い込んだ人の目を覚まさせるのは本当に難しい。
SNSではこういう類の人たちは今や「余興」というか「イジリの対象」として扱われているみたいなので、特に排除する必要もないと思われがちですが、中国や朝鮮半島など反日国家と結びついている勢力もいますから油断は禁物です。

革命気分を味わいたいだけの無知な人々を操る、本気で日本を壊そうとしている勢力に要注意。

 

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         関連記事:
       「革命脳」 

       「革命ごっこ未だ終わらず」

 

 

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2023年6月 7日 (水)

お笑いは理屈じゃないけど理屈を言ってみる

前記事の松本・中田問題には多くの芸能人その他の著名人たちが参戦して色々意見を言っています。

美容外科医高須克哉さんの三男幹弥さんのyoutube配信→ 「中田敦彦氏への提言」 

高須さんも「松本人志という権力への忖度」みたいなことには同意していて、そこは私とは違うけれど、人によってお笑いの好みは違うし中田さんの芸で笑ったことはないという点では同感です。(ついでに池上彰さんの講釈の特徴にまで言及したのにはおおいに同意して笑ってしまいました)

ひとくちに「笑い」と言っても種類は沢山あるわけです。
大まかにいえば二種類:
・中田さんが重視する知性や教養が必要な笑い。したがって「爆笑」するわけではない。
・論理も何もない、往々にしてくだらないが爆笑を誘う。

中田さんの言ってるのはいわゆる小話と似たものじゃないですかね。国の名前を冠したロシアンジョークとかブリティッシュジョークに見られる政治や社会を皮肉る洒落た笑い。だから知識がないと笑えない。
「モーツァルトやドストエフスキーがわからないような人には僕のお笑いは通じない」みたいなことを口走ったようですし。
でもそれってたいていの人が思わず爆笑してしまうお笑いとは別次元の話なんですよね。
たしかにそこに込められたユーモアと言うのは気が利いていて面白いし興味深いとは思うけど、「おお、機知に富んでいてなかなかよくできている。ワッハッハッハ~あ~お腹痛い」とはなりません。

それに比べて中田さんが見下しているであろう知性のいらないお笑いというのは、芸人の言葉の使い方、ちょっとしたしぐさやトボケ具合、絶妙な間(ま)、そんなところに脊髄反射的に反応するものなんですよね。

この問題に参入してきた脳科学者の茂木健一郎さんが「日本のお笑いは狭い」とか言ってるけど、そういう話じゃないんだなあ。

因みに高須さんの笑いのツボは私とはちょっと違うみたいです。

 

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    関連記事:「笑う門には」 
         「笑いたいだけ」 

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2023年6月 3日 (土)

「権力」の話に持っていきたがる

お笑い芸人で今は主にyoutubeで歴史・時事問題などの講義をやっているらしいオリエンタルラジオの中田敦彦さんがお笑い界の大物松本人志さんを批判しています。https://www.youtube.com/watch?v=fHrzrL06I2A
長いので半分くらいまでしか聞けなかったけれど、言ってることは大体わかりました。

テレビでやってるお笑いの「賞レース」はたくさんあるけれど、その全部に松本人志さんが審査委員長として君臨している。権力の集中によってすべて松本さんの意向で面白い面白くないが決められ、若手芸人の芽を潰している、ということのようです。

そうかなあ。私はお笑いが好きだから結構見てるけど、点数出すのは他の審査員も平等にやってて松本さんのつけた点数と大きく違うことはよくあります。スタジオの聴衆が採点するのもあります。皆さん松本さんの顔色を見て点をつけているのでしょうか?そんなことないでしょう。
松本さんは別に「俺が価値を決める」って言ってるわけではないし、「笑え」とか「笑うな」とか強要してるわけでもないです。
松本さんに向かって「影響を受ける人がいるから感想を言うな」と言うのは理不尽じゃないですかねえ。

仮に松本さんの言ったことに影響を受けて評価が揺れ動くとしても、それって単にその個人の芯がしっかりしてないというだけのことで、松本さんのせいじゃないですよ。

私も「なんであの人たちが優勝したんだ、こっちの方がずっと面白いのに」と思うことはよくあります。何かの力に流されて好き嫌いを決めてるわけじゃないです。
面白い面白くないというのは人によって違うのは当たり前で、だから賞レースでは不満が生まれるんです。

 

要するに中田さんは「権力の集中」ということに対して物申しているつもりなのでしょうが、あれは何も「権力」ではありませんよ。
お笑い界の大物で他の芸人より抜きんでてファンも多いから、出演を求められる。需要と供給の問題でしょう?

何かが悪いとしたら、それは松本さんじゃなくて、芸能プロダクションとかテレビ局とかの組織の問題かなあ・・・、でも選択権があるのはテレビを見る人たちだからねえ。一番力を持ってるのは視聴者なんだよ。

松本さんの顔色を見て自分のお笑いの価値を決める視聴者がいるとしたら、中田さんはそういう人たちにこそ「しっかりしろよ!」と喝を入れるべきだと思いますね。

反安倍の人たちが、選挙で選ばれた安倍政権について「独裁者に抑圧されて批判できない」みたいなトンチンカンなことを言っていた件にちょっと似てる。批判すりゃいいじゃん(実際、批判し放題だし)、一番偉いのは国民なんだから。


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