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2024年2月12日 (月)

聴く力

先日亡くなった小澤征爾さんとの親交があった作家の村上春樹さんが朝日新聞に追悼の寄稿をしていました。

その中でこんな記述がありました。

「征爾さんはウィーンの街の辻音楽師のほとんどと知り合いらしく、『よう、マエストロ』と声をかけられると、歩を止めてそのままじっくり話し込んでしまう」

 

小澤さんは語学が苦手でドイツ語もほとんど喋れなかったと聞いたことがあるけど、話し込むほどの会話を何語で喋ってたんだろう?
こんな些細なことが気になっちゃう私💦

ドイツ語ができないというのは間違った情報なのか、それとも村上さんが小澤さんを好きすぎて話を盛ったんだろうか、なんて。

 

そんなことより、小澤さんがオーケストラを指導している様子の描写が凄い。一部ですが:

「征爾さんは(略)、ひとつひとつ丁寧に細部のネジを締めていく人だった。オーケストラの出す音に注意深く耳を傾け、問題があればそれを指摘し、どこがいけないかをユーモアを交えてフレンドリーに説明し、その部分のネジを締める。それを何度も何度も繰り返して、彼の求める音を、音楽を、辛抱強くこしらえていく。」

「不思議なことに、彼がネジをひとつ締めるたびに、その音楽は少しずつより自由で、より風通しのよいものになっていくのだ。」

 

こんな風に音楽を聴ける人ってすごいなあと、音楽の良し悪しがわからない私は思います。

名器と言われる楽器と練習用の楽器の演奏とか、プロとアマチュアの演奏を聴き比べて、どちらが本物か当てるクイズ番組がありますが、あれもほとんどわかりません。
クラシック音楽は好きで、若い時からよく聴いていましたが、一向に違いの分からない女です。

小澤さんの指揮する音楽を「さすが」と理解できる人が羨ましい。

私はただ漫然と旋律とハーモニーの美しさを楽しんでいるだけだからでしょうか。素人でもわかるぐらい技量が劣っているのでない限り、誰が指揮しようが演奏しようが好きな曲に対する感動には変わりがありません。→ 「泣く」

いまいち感性が鈍いんだろうねえ。


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そういえばずっと前「ミュージカルバトン」なるものがあった:「幸せな音楽」

 

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コメント

いくつかの貴ブログ記を拝読しました。
よくわからないなぁ…と思いつつ「聴く力」に少し納得。

愉しみ方は人それぞれながら
仰りたいことが 山ほど!でいらっしゃると思いました。

昨夏 旅立った母の口癖は「おまえも歳をとればわかる」。
歳をとり判ったこともあれば 判ないこともたくさん!

人を好きになるに 眼が好い!鼻が好い!スタイルが好い!
然りながら なんとなく好い! ただただ好い! が好い(笑)

上には上… 下には下… 前も後も… 左も右も… 千差万別!
ますますのご健筆をお祈りします。

投稿: デ某 | 2024年2月26日 (月) 10時23分

★デ某さん

>仰りたいことが 山ほど!

そう、ネタは湯水のように湧いてきます・・・。同じようなことばかり書いてますけど💦

>「おまえも歳をとればわかる」

歳をとった人がよく言う言葉ですね。
私はまだ子供たちに言ったことないけど。

島倉千代子の「人生いろいろ」を教えたら末っ子がいたく気に入ったようでお気に入り音楽に入れてるみたいです。
「ねぇおかしいでしょ若いころ ねぇ滑稽でしょ若いころ
 笑いばなしに涙がいっぱい 涙の中に若さがいっぱい」

死んでしまいたいと思うほどの辛い経験も大人になったら笑いばなしになるよ、と子供たちに伝えたいです。

投稿: robita | 2024年2月26日 (月) 14時02分

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