おじさんピアノ
佐賀の漁師さんがリストの「ラ・カンパネラ」を弾きこなしているのをNHK「Eテレ」で見ました。
パガニーニの「バイオリン協奏曲第2番」の第3楽章をピアノ独奏用に編曲したもので、最上級の技が必要な難曲です。
ピアノに触ったこともなく、楽譜も読めないという、普通に考えればまず無理だろうと思える挑戦を、この漁師さんは52歳の時に始め、7・8年かけて弾けるようになったとのこと。
奥様がピアノ講師なので耳は肥えていたかもしれませんね。
現在63歳の漁師さんの演奏は驚異的に上手でした。多少のたどたどしさはあるように思いますが、プロのピアニストにとっても難しい「ラ・カンパネラ」を、全くの素人があそこまで上手に弾けるようになったのは奇跡的です。
努力の積み重ねとはいうけれど、楽器にかぎらず何かに憧れて練習を始めたものの、結局途中で諦める人の方がずっと多いと思います。
根性が足りないのでしょうか。もっと死に物狂いでやれば達成できるのでしょうか。
たぶん違う。漁師さんはきっと楽しかったのだろうと思います。
自分の指が織りなす美しい音の調和にいちいち感動しながら毎日少しづつ前進していったんでしょうね。
今夜0:00に再放送があります。
この漁師さんについてはこれまでもテレビなどで取り上げられていたそうで、検索するとたくさん出てきます。演奏も聴けます。
伊原剛志主演で映画も制作中だそうで、伊原さんのピアノ練習の様子もネットで見られます。伊原さんもピアノを全く弾いたことがなかったのですが、勘が良いのか、一日ずつ上達しています。
伊原さん、59歳。
感動だぁ
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コメント
おじいさん蕎麦
昨日は、97歳の蕎麦職人の話を聞きましたよ。
蕎麦打ちを始めたのが、80歳!
17年のキャリアです。
世の中は感動に溢れています。
投稿: kai | 2024年2月15日 (木) 08時02分
★kaiさん
>おじいさん蕎麦(笑)
80歳から始めても97歳まで元気で続けられればキャリア17年! すごい。
もうその年になったら「血のにじむような努力」でなく「楽しんでコツコツと」がいいんでしょうね。
投稿: robita | 2024年2月15日 (木) 08時35分