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2024年7月23日 (火)

退場する準備はできている

先日テレビ番組「TVタックル」に都知事候補だった石丸伸二氏が出ていて、国政に出た場合一番やりたいことは何ですかと聞かれて「年金制度を早急に変えること」と即答していました。

東国原英夫氏が「それは仕送り方式を変えるということ?」と聞くと、「仰る通りです(キリッ)」と答えました。

「今は下の世代が上の世代を支えているんですね。下の世代は細ってくるのでどんどん重たくなるし、自分達の年金は、下の世代が細るので、もらえないかもしれない。ちょうど我々の世代なんですけど。自分達の世代は自分達の世代で世代別にプールしておく」とプランを披露。___とyahooニュースにはありますが、プランも何も、積み立て方式に変えたらどうかというのはよく言われることで、政府もずっと前から考えていることだと思います。しかし、その積立方式に変えるとなると、気が遠くなるほどの難しさです。だから誰も手がつけられないのだと思います。


石丸氏は「早急に変えないといけない」と言いますが、では具体的に何をどうすればその改革が早急にできるのでしょうか。

現役世代の支払ったお金を高齢者に支給しない制度にするとなると、税金が使われることになります。

すべての高齢者を税金で養うのが可能なのかどうかわかりませんが、それまでの納付事情が人によって違うので不公平を是正するのに途方もない時間や費用がかかるのではないでしょうか。あれこれ他の方法を考えても結局どこかしらは割を食う。

それしかないんだと国民を説得しようとしても、そんなことをやる政権は激しく攻撃されてたちどころに倒されてしまうと思います。

私にはよくわかりませんが、他にも色々と難しい問題があるのではないでしょうか。

だから番組に同席していた評論家田﨑史郎氏は「社会保障の問題は、今、こういう場で議論しても、無理じゃないかと思います。」と言ったのだと思います。

 

国民全員が満足する制度なんかできるわけがないのですから、どこかの層が我慢するしかないんでしょうねえ。

ああすれば「冷酷」、

こうしても「残酷」、

何もしないのも地獄。

団塊世代がほぼいなくなる30年後には問題は解決しているだろうなんて言われますが、その頃には若年世代も老いています。

 

今できることとして、高齢者の無理やりの延命をやめることから始めてみたらどうでしょうか。

 

高齢者の高額治療費を国が負担することに異を唱え続けている里見清一医師が、ゴヤの絵画≪我が子を喰らうサトゥルヌス≫を鑑賞して次のように書いています

「このサトゥルヌスの姿は、すべてのツケを次の世代に回し、無制限に高額医療を行っている我々自身の姿ではないかと、私はずっと思っている。サトゥルヌスの目は明らかにイッちゃっており、ゴヤの原画では股間に勃起したペニスが描かれていたそうだ。ローマ神話の伝承とは外れるが、ゴヤのサトゥルヌスは一種の恍惚状態にある。我々もまた、『我が子を喰らいながら』医学の進歩に興奮しているのではないか。その疑念は私の頭から離れない。」

 

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