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2024年8月23日 (金)

男女関係の原理

<前記事より>

同じくNHKドラマで桐野夏生原作の「燕は戻ってこない」。これはなかなか興味深い作品でした。
北海道の小さな町で生まれ育った29歳の女性が主人公。
狭いコミュニティの中での息苦しさから逃れ、自由を求めて東京に出て職に就くも生活は苦しい。

上京する前に、未婚の叔母が主人公にこんなことを語っていました。

「自由になる方法を教えてあげようか・・・結婚すればいいんだよ。見せかけでもいいから世間の一員になれば、干渉されることもなくなる」

世間の人々の暮らしと同じような「普通の状態」の中に埋没することで自由になれる・・・。

現代女性は、自立と自由、そして個性の確立がより価値ある事だと信じ、結婚よりそれらを優先して追い求めるようになったものの、その結果、本当の「自由」は手に入ったのでしょうか。解放的で気ままなふるまいは増えたけれど、それって「自由」ということなんでしょうか。

自分を埋没させ社会の歯車の一つになることが結局最も楽で自由で、安定と幸せをもたらしてくれるのかもしれません。それだって自己実現の一つだと思います。

事柄にもよりますが、自分が我慢・・・とまでいかなくても少し譲歩すれば丸く収まるならば、その方がずっと平和だし気持ちも楽だと感じる人は多いと思います。

一方「虎に翼」の寅子のように、既に高い社会的地位を確立した女性にとって苗字を変えるのは仕事上不利益を被ることもあると言われます。

今の時代、能力の高い女性が社会で活躍するのは珍しいことではないので、「なんで男性じゃなく女性のほうが苗字を変える前提なの?」という疑問が出てくるのも当然です。

でもあえて言えば、男女関係の存続を考える時「女性が一歩引く」という行動には意味があるんじゃないかと思えてくるんですよね。
さいとうたかお先生もこう仰ってました。→ 「家庭をプロデュースする」 

男を立てて、良い気持ちにさせて、便利に使えばいい、なんて今では通用しない笑い話だとは思います。
でも近ごろの男女間の軋轢やどうにも止まらない少子化を見ていると、案外その古臭い考え方が人類の存続・繁栄にとって有効なんだろうなとも思います。
まあ、もう昔には戻れないから無理ですけどね💦

それにしても、今朝の「虎に翼」、寅子の再婚に際して法律学校の同期生たちが、現在の夫婦別姓推進派の主張をそのまま祝福の言葉にして盛り上がっていたのには驚きました。
ドラマを左翼プロパガンダに利用しているのは誰なんです?
気分悪いけど来週も見てやるからな。

 

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