記憶を記録
NHK朝ドラ「虎に翼」で「女子高生が・・・」というセリフが聞こえてきて、「え?」と思いました。
70歳以上の人は違和感を感じたんじゃないでしょうか。
私が中学生の頃まで、女子の中学生・高校生は「女学生」と言っていたと思います。
書面などでは男子高校生、女子高校生と、ちょっと堅めに表現していましたが、女子はまだ戦前の「女学生」という呼称が残っていました。
あのドラマの昭和20年代ならなおさら話し言葉では「女学生」が一般的だったと思います。
「女子高校生」でも「女子高生」でもそんなに変わらないから何もそんなにこだわらなくても、と思われるかもしれませんが、昭和20年代を描くドラマの中で「ジョシコーセー」などという響きはどうにも座りが悪い。
もう一つ、判事の役をやっている岡田将生の髪型が現代風すぎてあの頃の中年男性としてあり得ないのも気になります。
細かいと言えば細かいですし、テレビドラマだからそれぐらい無視してもいいといえばそうなのかもしれないけれど、時代考証に70代80代の人を起用すれば、もう少しリアリティが増すのになぁ、なんて思いました。
高齢者でも若い頃の社会の様子をすっかり忘れちゃってる人も多いでしょうが、しっかり覚えていて「そうじゃない」とツッコミを入れてる人もいると思います。
団塊世代がいなくなると、時代の表現はもっともっと変質していくんでしょうね。
向田邦子さんがいたら叱ってくれそう。
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コメント
嗚呼、向田邦子さん、久世光彦さん、山田太一さんたちの丁寧に作ったドラマが懐かしい!
投稿: kai | 2024年8月10日 (土) 06時49分
★kaiさん
そうですねー、彼らの作品には時代的に違和感を感じるところはなかったですね。それどころか、ああそうだった、と当時を思い出させてくれる場面がよく出てきました。懐かしいですね。
BSテレビでは中国や韓国のドラマがこれでもかというほど溢れてますが、そんなのやるくらいなら向田邦子、久世光彦、山田太一のドラマを再放送してほしいなあと思います。そういう専門チャンネルできないでしょうかねえ。
投稿: robita | 2024年8月10日 (土) 08時35分