子供を教え導く
「日本映画チャンネル」で放映された山田太一のドラマ「早春スケッチブック」、録画してあったのを一気に観ました。
名作の誉れ高い作品で、ぜひ見てみたいと思っていましたが、期待通りすごく面白かった。
大学受験を控えて真面目に勉強していた男子高校生が、第三者の影響を受けて軌道を外れるようなことをしてしまうという、「沿線地図」でも見られる若者の青春期の迷いを描きます。
世間の人たちが普通に歩んでいるのと同じようなありきたりな道を選択することは自分にとって果たして意味があるのか、もっと他に人間として躍動できる生き方はないのか、若い時にそんな風に思う人は少なくないと思います。
この二つのドラマの主人公はそういう若者たちですが、ドラマの展開はありきたりではなく、色々と考えさせられました。
平凡な人生はつまらない。何か思い切ったことをしたい、という子供の冒険心は親として大事にしてやりたいけど、失敗し挫折したまま浮き上がれないなんてことになったらどうしよう・・・
発展途上の子供の迷走にどう向き合ったらいいのか、親としての永遠の課題ですね。
昨日の日曜日のフジTV「ボクらの時代」で俳優の寺尾聡氏が言ってたのですが、高校一年で3度留年したそうです。
そういう失敗はたくさんしてて「大体まあそんなに正直に律儀にやってもしょうがないだろうっていうのが元々あるから意外と平気」と言ってましたが、長い年月が経っておじいさんになったからそんな風に言えるのであって、当時は相当あわてたんじゃないでしょうかねえ。
寺尾氏はこう続けます。
「それでもこうやって生きてるんだから、世の中失敗することなんかたくさんあったっていい」
「僕が高校生で落第した話をよくするのは、自慢で言ってるわけでもなんでもないんだけど、今の子供たちに、1つ行き詰まると、自分の一生はもうダメだ、なんて思ってほしくないから。すごい失敗してもこうやってちゃんと生き残っている奴もいるぞっていうことが分かってくれりゃいいなって思う」
「あの人は高校一年を3回ぐらいやってるけど、なんだか生きてる、っていうふうに思ってくれりゃいいなって時々思うんだよな」
何度でもやり直せる、そう思えればいいけど、寺尾さんはたまたまうまくいっただけだったらどうすんのよ。
ま、でも、うちの子たちなど見ていると、何とかなるもんだなあというのが実感なので、一回や二回や三回失敗したぐらいで絶望しないように!
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