首相官邸今昔
産経新聞に連載されている林真理子氏の小説「ファースト・ドーター、アンド・・・」を面白く読んでいます。
麻生太郎氏の母、麻生和子さんが父吉田茂の傍で見た敗戦、そして戦後の日本が描かれます。
吉田が戦後の混乱期「あなたしかいない」と強く請われて首相を引き受けて官邸に入った、というのが今日までのところです。
官邸とはいえ、5・15事件や2・26事件で襲撃を受け、長い間空き家だった建物はまるでお化け屋敷のようだったそうです。
当時は総理専用の居住施設(公邸)という概念や建物自体がなく、近くにあった日本家屋も焼失していて、吉田茂は仕方なく荒れ放題の官邸に住み始めました。
第四子を妊娠中の和子は父のサポート役として、父の右腕白州次郎とともに官邸に入りましたが、何日か経つと宮城前広場で気勢を上げていた「米よこせ」デモの群衆(共産党)が官邸の周りで騒ぐようになった。
「お前なんかに首相ができるわけないだろ、やめちまえ!」「お前らばかり良いもん食って!」と激しい罵声が上がる。
襲撃を受けて惨殺されるのではないかと、和子は身が総毛だつほどの恐怖を感じた。
_____以上が林真理子氏の描写のあらまし。
現在も、政権に不満を持つ人が国会前で大きな声で騒ぐことは頻繁にあります。
罵倒の内容は同じでも、デモをやるほうも怒号で脅されるほうも、緊迫感は雲泥の差でしょうね。
官邸は2002年に新築されました。
旧官邸は2005年に改修されて首相公邸となり、今に至ります。
高市首相はここに住んで、官邸や国会を行き来し、国のために忙しく働いてくれているのですね。
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